ブランディングと映像
シンクスリーの大西です。
四国最大規模のドローンスクール「広沢ドローンスクール」の運営をしたり、企業内の映像クリエイターを育成(インハウス化)をするスクール「広沢映像学校」の運営をしたりしています。
さてさて、
先日、AdobeMAXで、佐藤可士和さんの講演を見ていました。
今までの佐藤さんのブランディングのレビューを聞くことができる内容です。結構面白かったので共有しておきたいと思います。
なかなか面白い切り口で、ブランディングをされている方で、
幼稚園の建て直しを依頼されたときに、佐藤さんは、いろんな幼稚園を視察したときに気づいたことがあったらしく、全ての幼稚園に遊具があるけど、もし、遊具が無ければ幼稚園の様に見えないというお話でした。ここで遊具に頼り過ぎている幼稚園のデザインに気づいたみたいです。
そこで生まれた幼稚園がこちら。
そんな遊具のない幼稚園のお話であったり、
特に今治タオルのお話が魅力的な気がしました。
クオリティーが高い職人の作り出す「タオル」が世界に通じる「今治タオル」になっていくお話です。そこで見つけた映像がこちらです。
とても丁寧に作られた映像です。これを見るだけでも「地域×人」が「今治タオル」とつながるということがわかる気がします。
当たり前となりがちな素晴らしいクオリティーを人に伝えるときにいかに「本質」を見つけ出して、それを映像化するには、トップダウンだけでなく、「ボトムアップ」だけでなく「共創型」である必要があります。お互いのこだわりを聞き出し、その中にある「本質」を見つけ出し、「整理」していく。つまりは「プライオリティー」を決めていくことが重要という内容でした。
ただし、プライオリティーを決めるには、様々な角度からの視点で本質を探し出し、それをコンセプトにまとめるということでした。
これは脳科学的にもよく言われている
「WHY」を見つけることに通じると思います。「WHAT :何を」を重視しすぎると「目先の損得」になりがちですが、物事を解像度を高めて観察し、生まれてくる真の課題こそが「コンセプト」となることが必要だなぁと思いました。
ちなみに、ゴールデンサークルというTEDの講演がわかりやすいので貼り付けておきます。
映像編集だけを教えるスクールも多いと思うのですが、本当に必要な教育は、「本質」を見抜くというスキルを磨くことだと思います。
せっかく何かを映像化するならば、
安易に映像編集スキルだけを学ぶだけでなく、自社の創業の精神や経営理念を深く理解し、そこから生まれる価値を映像化していくことをおすすめしたいと佐藤可士和さんのお話を聞いて思いました。
大西