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楽曲感想:郷愁 (ちょこはちくんを語りたいG ◆ ep.10)

ごきげんよう、シンクと申します。
Twitterおよびちょこはち界隈ではココロと名乗っております。
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楽曲感想シリーズ・Grand chocol8編第3回。
1st E.P.「天性のドロドロ」のカップリングその2、

「郷愁」

について。
これにてようやく、一区切りですね。CDのリリースからだいぶ経ってしまっていますが、まだまだ聴き倒してますのよ。これまたイイ曲ですのよ。

気恥ずかしい春や
うだる夏を越えて
切なさ秋に染まって
冬を抱きしめて

季節の巡りが、さながらロードムービーのように。春夏秋冬よっつの季節それぞれに合った感情を覗かせます。
「○○な冬」じゃなくて「冬を抱きしめて」なのがたまらなく好きです抱きしめたい。

何処にでもあるようだ
割れた破片が綺麗だ
ビー玉みたいだな
今ある幸せは

“今ある幸せ”をビー玉になぞらえるのが綺麗だね。

決して高価なモノではなくて、
でもとてもキレイで、
でもとても壊れやすい。
そんな、“今ある幸せ”。

壊れやすい幸せなのか?という思いと同時に、“割れた破片が綺麗”。たとえ壊れてしまっても美しいモノなんだよね、という救いもある表現ですね。

こそばゆい感情の名前を知っていく
この季節が愛しい理由を知っていく

口語調になるっていうのかな。ふたつめの“知っていく”が“知ってく”という歌い方になるの好きです。
感情がこぼれだした感じ。イイです。

さて、次がこの曲の一番好きなところ。
いわゆる、サビに当たるのかな。
その一部を並べると、この歌の物語性が浮き彫りになります。

僕ら見えない闇を這いずって
恥をけとばし生きてきた

僕ら見えない愛を痛がって
確かめながら生きてきた

見えない闇を這いずって
恥を上塗り生きてきた

僕ら何回だって愛だって
確かめながら生きていく

恥をけとばし生きてきた⇒
確かめながら生きてきた⇒
恥を上塗り生きてきた⇒
確かめながら生きていく。

これまでたくさんの感情と出会って“生きてきた”
そしてこれからも“生きていく”
こういう、歌の中の物語や主人公の感情が、さほど劇的という訳でもないのだけど、確かに少しずつ変わっていく、という展開が大好物なんですよねー。

「郷愁」というタイトルに思うこと。
幾つもの季節を生きてきた。
始まりの頃の思いを忘れずに、痛さも怖さも恥ずかしさもぜんぶが今に繋がる大切な感情の積み重ねなんだな。
そしてこれからこの先も
“確かめながら生きていく”
なんだねと。

これは前回「宵の星」でも書きかけた感想のひとつなんだけど。
シーン・情景の対比がほんとキレイでさ。そんなあたりが以前からしゃおぴちゃんの書く歌詞の好みポイントではあったんですが、ここにきてますますその感性(チカラ)が増してきたような感じがするよね。

Grand chocol8だから鳴らせている音、今のしゃおぴだから書くことのできた言葉たちがここにありました。
これからのちょこはちがもっともっと楽しみになっています。

さて、それではこれにて
Grand chocol8 1st E.P.「天性のドロドロ」
収録曲の楽曲感想として締めさせていただきます。
お付き合いありがとうございました。
だがこれで終わりではないおれたちのちょこはちはこれからだ。(それはそう)

楽曲感想シリーズは恐らく次のリリースまで予定はありませんが、note記事そのものは年内にもう一回くらい書けたらいいな。(あと2日だぜウッソだろおまえ)

それまで素敵なMVをご覧になってお待ちください。

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