Day3 2020/04/29
「全てが終わった時、本当に僕たちは以前と全く同じ世界を再現したいだろうか。」
以前に、ネットで注文していた本が届いたので朝からその本を読んでみた。
イタリアの作家がコロナの生活の中で書き留めたエッセイを集めた本。
ウイルスに関して数字からみた現状や、人間の認識に仕方、今の社会の利便性など非常にわかりやすく書かれており、すぐに読み終えることができた。
その中でも印象的だったのは、何度も繰り返し使われている「僕は忘れたくない。」という言葉。
今起きていることを軽視してはいけない。と警告するように書かれていた。
自分は社会の一員であること、自分の行動が周りに影響するということ、社会のことを考えること、環境のことを考えること、相手を想像すること。
今回のこの自体を誰かのせいにするするならば、僕らのせいだ。
人間があまりに自分本位に考えて行動し、今の世の中を作り出してしまったからこのような状況になってしまった。
ここから学ばず、繰り返していいのだろうかという強いメッセージを感じた。
「全てが終わった時、本当に僕たちは以前と全く同じ世界を再現したいだろうか。」
この問いに対して、人に合わせた答えではなく、自分で考え、答えを出さないといけないなと思った。
この家で過ごす時間が強制的に作られたこの状況は、考えろと言われているような気がしてきた。
そんな今日は僕の誕生日でもあった。
こんな状況なので誰にも会えず、1人で過ごしていた。
そんな中で、メッセージ動画が送られてきた。
こんなに嬉しいことはないなと心から思った。
相手のことを考えて、工夫を凝らし、時間をかけて作られたということを想像すると、ものすごく愛おしく感じた。
こんな状況でも、誰かを思うことはできるし、それを形にすることができる時代。
そのことを恩恵として受け止めて、自分も何か行動しなければいけないと改めて学ぶことができた。
また少しづつ、自分の新しい面を少しづつ増やしていきたい。
そのことが自分や社会を考える要素になるかもしれないから。
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