熊本県益城町:里地の生物多様性 1 株式会社シンク・ネイチャー 2020年10月16日 18:20 熊本県益城町の金山川や木山川の流域、緩やかな山の裾野に広がる里地日本の生物多様性地図化プロジェクト(J-BMP)によるとhttps://biodiversity-map.thinknature-...益城町の里地には、植物358種が分布している。このうち57種は日本だけに分布する固有種で、人が資源として利用する有用植物は81種にのぼる。脊椎動物をみると哺乳類8種、鳥類55種、爬虫類1種、両生類6種、淡水魚類15種など豊かな生物多様性が保持されている(注1)。農業を通じて形成された生き物の生息適地(生態学的ニッチ)が生態系の多様性をたらし、生物の種の多様性を豊かにしている。野生動植物の絶滅リスクを最小化し、生物の種数を保持する観点からこの地域の生物多様性の保全優先度ランクを評価すると熊本市の近郊にもかかわらず全国でもトップ、五つ星の生物多様性保全重要地域である。この里地には、公的な自然保護区は全く存在しない(注2)。人々の暮らしが、地域の生物多様性を育み守っている。とくに意図はしない、しぜんな自然保護。2016年の熊本地震から4年・・・実り豊かな土地、自然と共生する益城町の里地は生態系からの恩恵(生態系サービス)にあふれている・・・注1)この里地の平均の生物種数です。注2)益城町の全体を見ると、法的規制の強い保全の実効性の高い自然保護区全くありませんが、保護区に準じるエリアとして、以下があります。鳥獣保護区 4.4km2(町の面積比6.5%)保安林 1.9km2(町の面積比2.8%)地域森林計画対象民有林 15.5km2(町の面積比23.0%) #熊本 #里山 #生物多様性 #生物多様性地域戦略 #OECM #生物多様性ビッグデータ 1 いただいたサポートは、 生物多様性保全の研究成果を社会実装するために、日本各地を訪問してお話させていただく際の交通費に使わせていただきます。 サポート