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人生初フルマラソンまでの道のり4
〜前回のあらすじ〜
全く走れなかった11月。
覚悟を決めて、毎日走った12月。
そして、とうとう高知龍馬マラソンまで残り約1ヶ月。
(これまでの記事はこちら)
1月。
人生で初めて30キロ走をした。
ダム湖の周りを周回するコース。20キロまでは調子よく走れていたが、25キロで足が止まった。29キロの地点で限界がきた。
残り1キロ、ヨロヨロになりながらどうにか走って30キロ走を終えた。
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正直、もう足が重たくて、これ以上は一歩も走れませんという気持ち。でもフルマラソンはここから更に12キロもある。
果たして僕は完走できるんだろうか。。
30キロ走をした翌週から、5キロ程度走ると、左膝に痛みを感じるようになった。
「一体この痛みはなんだろう」、調べてみると、ランナー膝たるもの、ということが分かった。
僕は右足より左足の前ももが硬くて柔軟性がない。それが原因で、左膝に来たのだろうか。
しばらくしたら治るかなと思っていたが、歩いている時は全く違和感がないのに、5キロほど走ると痛みが出る。え、これは故障したってこと? 本番まで残り3週間なのに、大丈夫だろうか。。
それからは、かなり練習量を減らした。
最大でも走る距離を8キロ程度にして、これ以上悪化させないようにした。ストレッチも毎朝やるようにした。
治ってたら良いなと思って期待しながら走ってみるも、やっぱり途中で左膝が痛くなって落ち込んだ。去年の悪夢が蘇る。
◇◇◇
去年は風邪のため、高知龍馬マラソンを棄権した。
次の日、会社の色んな人から「タイムどうだった?」と聞かれ、そのたびに「実は、体調悪くて走らなかったたんですよ〜」と愛想笑いをした。
ゴールラインを踏まないのはおろか、スタートラインにさえ立てないのは、本当につらいことだった。
◇◇◇
今年こそは思っていた矢先、今年もまた、出ることができないのか、、そんな思いがよぎり、悲しくなった。
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できる限りの事をしよう、そう思った。
ストレッチを続けるとともに、ランニングに関する本も読んだ。
本には故障をする理由として「フォームがアンバランスなこと」と書かれており、そして「故障する時は、フォームを見直す絶好のチャンス」と書かれており、その言葉には、とても勇気付けられた。
フルマラソンまで、とうとう残り1週間。
この3週間は、長くても8キロ程度しか走っていない。逆に練習不足になってないかな、と心配になった。またこの時期は、去年みたいに風邪引いたらイヤだな、との思いで、体調管理に神経質になっていた。
フルマラソンの前日。5日ほど前に買ったザムストの膝サポーターを付けてランニング軽くジョギングしたのだが、すぐに膝に違和感を感じた。
サポーターがあってない?いや、そもそもやっぱり膝が悪いのかな、、色々考えていると、不安になった。
明日、フルマラソンに参加できるなのか、参加できたとしても、完走は厳しいんじゃないか、、そもそも、練習が足りて無いから自分には42キロ走る力はないんじゃないか…。
考えすぎて、フルマラソンを走ること自体がイヤになってきた。
そもそも、フルマラソンなんかに申し込まなかったら、こんな思いしなかったのに。
でも、今までの走行距離を振り返ってるときに、その気持ちはなくなった。
とりあえず、行けるとこまで行ってみよう。
今年もスタートラインにさえ立てないのはイヤだ!ゴールできなかったとしても、スタートラインに並びたい!
今まで練習してきた、自分の力を信じよう。
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明日に備えて、準備をした。初マラソンなので、忘れ物しそうで怖い。
服やジェルの用意して、全て一箇所に固めて置いた。
色々考えて、サポーターはつけないことにした。その代わり、膝にテーピングをし、着圧タイツを履くことにした。
期待と不安で入り交じる気持ち。
早く明日にならないかな、そう思った。
(最終話に続く)