いつか、井上大仁の日本新を見たい
東京マラソン2020、熱かったですね!!
大迫傑選手、日本新記録更新、おめでとうございます!!
大迫のレース展開、ゴールシーンも感動的だったけど、胸が熱くなったのは井上大仁の果敢な走り。
日本記録のペースメーカーではなく、よりハイペース、2時間3〜4分台のペースメーカーのすぐ後ろにつき、世界のトップレベルと肩を並べて走る姿は、東京マラソン2016の村山謙太を彷彿とさせた。
しかしそのときと違うのは、本気で世界に対して勝負しようという気概を感じられたところだろう。
前半は本当に身体が軽そうで、力の抜けたフォームで余裕をもって走っていた。
ペースメーカーが一人になった後、ややペースが安定しない展開となり、24キロ付近で離された。
その後も落ち着いて集団を形成したが、32キロ付近で表情がキツくなり、大迫に抜かれるとついて行く力は残っていなかった。
結果として、大迫の強さと安定感が光るレースとなった。
やはり、大迫、設楽と比べると、一段階力が劣る感は否めなかった。
ただ、今日のMGCファイナルチャレンジとしてのレースを作ったのは間違いなく井上だった。
井上が果敢に攻めなければ、大迫の日本新はなかったかもしれない。
奇策でも奇襲でもなく、純粋に勝利も目指す展開として、最高のチャレンジをした。
個人的にはMGCの設楽よりも、ワクワクして応援したくなる展開だった。
レース後の井上は、出し切った充実感のあるさっぱりとした顔をしているように見えた。
この敗戦を糧に、きっともっと強くなる。
いつか、井上大仁が日本新記録を叩き出す姿を見たい。
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