生活は変わる。(遠距離恋愛とやらがはじまることについて)

「生活は続く」と言われるが、人生まあまあ生きていると、計画的に、もしくは受動的に、いきなりスコンと生活が変わることもある。

私はというと、半年ほど前に勤めていた会社を退職し、田舎にしては栄えている方の街に移り住み、新しい仕事をしている。(これは自分で計画した変化。)

東京に比べて刺激の少なさを感じるときもあるけれど、もともとどインドア&このご時世で外に出かけなくとも誰にも何も言われないし、むしろ若干称賛されるくらいな感じなので、生きやすい世の中だなあと、部屋にプロジェクターなんて設置して、せっせと映像作品を楽しむ日々を過ごしている。

田舎がゆえのコンパクトさというか、「これがほしいときはここ」「あれがほしいときはあそこ」と、行くべきところが決まっている(というかそこしかない)というのがシンプルで気持ちがいいし、私がほしいもの(例えば大きな公園や丁度良い規模のスーパー、朝早くから開店するパン屋など)は、とても良いクオリティで揃っているので、何不十分なく暮らしていると言える。

他に変わったこととしては、仕事が変わったことによって接客を全くしなくなり、代わりに一人言が増えたこと。お弁当を毎日作っているので、自ずと料理を頻繁にするようになったこと。変な寝方をするジャンガリアンハムスターとの共同生活を始めたこと。

あとは、これは転職は無関係だけど、5ヶ月ほど前に彼氏という存在ができて、一人で生きているときには感じることのなかった、何かを親密な他者と共有する感覚を感じたり、一人でいるときの気楽さを再認識したり、自己と他者との「違い」との折り合いの付け方を学んだりしていること。

そんな「彼」は少し変わった奴で、このご時世にも関わらず明日からしばらく外国で暮らすらしい。

この状況下で海外に行くというと、ふらふらした軽薄な自由人のように聞こえるけれど、私は彼がその準備のためにいかに苦労したのかを知っているので、彼のその努力というか、投げ出さずについに出国まで漕ぎ着いたことに、純粋に拍手を贈りたいと思う。

ということで、私の明日からの生活も、変わるのかもしれない。し、変わらないのかもしれない。ステイタスに「海外にいる彼氏と遠距離恋愛をしている彼女」ということが加わることによって、どんな変化があるのだろうか。

人から影響を受けた変化をあまり好まない私が、それとどう折り合いをつけていくのか。少し楽しみに、少し冷静に、たまにはこうして文章に残していこうかなと考えている。



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