「彼女は滝」ってどういうこと?
The Stone Rosesの”Waterfall”という曲。
その中で”She's a waterfall”という歌詞があって、直訳すると「彼女は滝」という意味なのですが、よくよく考えると「ちょっと待って、どういうこと?」と思ったので、歌詞を考察したいと思います。
Waterfall (The Stone Roses)
Chimes sing Sunday morn
Today's the day She's sworn
To steal what She never could own
And race from this hole she calls home
日曜日の朝、鐘が鳴る
今日は彼女が誓いを立てた日
ずっと手に入れられなかった物を盗み
そして彼女が家と呼ぶこの洞窟から抜け出すのだ
Now you're at the wheel
Tell me how how does it feel
So good to have equalized
To lift up the lids of your eyes
いま君は舵を取る
どんな気分なのか教えて欲しい
平等を手にするのは良いことだ
君の目を閉ざすものを取り払うために
As the miles they disappear
See land begin to clear
Free from the filth and the scum
This American satellite's won
それらは遠くに姿を消していく
陸がはっきり見えてくる
汚いゴミや埃は無い
アメリカの人工衛星の勝利だ
She'll carry on through it all
She's a waterfall
彼女は止めどなく流れ続ける
彼女は滝
See the steeple pine
The hills as old as time
Soon to be put to the test
To be whipped by the winds of the West
塔のようにそびえる松を見よ
時とともに古びた丘を見よ
もうすぐ試練が与えられる
西から吹く風に鞭打たれるために
Stands on shifting sands
The scales held in her hands
The wind it just whips her and wails
And fills up her brigantine sails
波打つ砂漠の上に立つ
その規模を図るのは彼女の手しかない
風は泣き叫ぶように彼女にただ吹き付け
彼女の帆船を一杯にする
She'll carry on through it all
She's a waterfall
彼女は止めどなく流れ続ける
彼女は滝
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訳して思ったことは、、すごく詩的で難解。
韻の踏み方が絶妙。
主語が曖昧。(彼女ってだれ?君ってだれ?それらって何?)
けど美しい。
手に入れられなかったものを手に入れるために覚悟を決めて、自分の帆船の舵を取って旅に出る、強く逞しい女性を滝に例えた歌なんだとわかりました。
しかし、帆船とか人工衛星とか松とか丘とか砂漠とか、色々出てきて、なんで最終的に「彼女は滝」なのかは、よくわかりません。
でもそのわからなさが、この曲が美しい理由なのかもしれませんね。
”Waterfall”の次に収録される”Don't Stop”も、良き。インストゥルメンタルVer.の”Waterfall”という感じ。続けて聴いて頂くとなお良しです。
メイキング映像も良い。
普遍性のある詩的な名曲、The Stone Rosesの”Waterfall”
良かったらぜひ、じっくり聴いてみてください。
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