ThinkFive

ものづくりに関わるコンサルタントが ものづくりのツボについて綴っています。 よろしくお願いします。

ThinkFive

ものづくりに関わるコンサルタントが ものづくりのツボについて綴っています。 よろしくお願いします。

マガジン

  • ものづくりのツボ

最近の記事

革新的商品の生まれる背景とは?

いわゆるイノベーションを起こす商品です。 さて、ある日突然、出来上がるものなのでしょうか。 往々にして全く新しいもの、今までになかったものと考えがちですが、いろんな伏線があって初めてイノベーションが起こるということを考察しました。 まずは以下の本の記述を見てみましょう。 「経済学を味わう」日本評論社 02市場の力、政府の役割 公共経済学 小川 光 (以下引用) 『1 はじめに 1980年にアメリカの公共放送で「選択の自由 (Free to Choose)」という番組が放

    • クラウドファンティングの商品はパフォーマンス不足か?

      クラウドファンティングでいくつかの商品の支援(購入)をした感想を書きます。 1、ペットボトルに入る水の浄水Goods。 水道水をペットボトルに入れ、この浄水Goodsを彫り込むと無害な水になるということで支援。 はじめはペットボトルに入れジョギングや水泳時に持って行ったりしていたが、水がなくなるとゴロゴロ音がするのときれいな水の効果もわからないし、いちいちペットボトルに入れるのも面倒になり使わなくなりました。 2、かばんフック。 テーブルの端にセットするかばんフックです。

      • 脳下垂体腺腫闘病記ー番外編ー

        今回は入院生活についての気づきを書きたいと思います。 ●衣 もちろんパジャマです。1日いくらかのレンタルパジャマです。 下着のシャツは点滴のチューブのため)ので肌に直接着てました。 夜間寒い時もあり、ちょと心細かった気がします。 パンツはおしめです。こちらもレンタルです。 術後5日間は両サイドテープ式のものでしたが、以降はパンツ式に替わり楽になりました。 尿管チューブが入っているせいで汚れがついて2日毎に履き替えていました。 持参の下着はほとんで使わずにすみました。 シャワ

        • 脳下垂体腺腫闘病記

          ものづくりのツボから離れますが、先日受けた自身の脳下垂体腺腫摘出手術の退院するまで闘病記録です。 ここ数年、目の見え方が悪くなり、霞んでよく見えないことが増えました。 視野が狭い感じがしてましたが加齢の為?かなと思いあまり気にしていませんでした。 しかし、今年の健康診断で視力がかなり悪くなっていたという結果を受け、眼科で検査を行いました。 白内障か?と思ってましたが、全く心配はないということでしたが、念のために脳のMRIを受けましょう。ということで紹介された脳外科で検査を

        マガジン

        • ものづくりのツボ
          18本

        記事

          楽して学力アップはあるのか?

          過日に資格試験を受けました。 結果はまったく話になりませんでした。 1年ほどまえから受験勉強を始め、簡単なテキスト、無料の関連動画視聴、過去問を繰り返すというものでした。 学習時間は通勤時と早朝の30分をあてていました。 過去にも何度か資格試験を受け同じように独学で合格したこともあり、これで大丈夫だと考えてました。 実際の試験では頻出問題などやったけどまったく分からず、頭に入ってませんでした。また、体系立てて学習してないので、問題に対して素直に取り組めずすぐに引っ掛けか

          楽して学力アップはあるのか?

          PDCAは「見せる化」意識で回しましょう。

          前にPDCAについてcheck(評価)、act(改善と標準化)がおざなりになりがちという話を書きました。 https://note.com/thinkfive/n/nb0a4e4f3194f?magazine_key=m616eaf7853fb それではではどうすればPDCAが回るでしょうか? ある担当者にPDCAできてますか?と尋ねると大体できてるという答えがかえってきます。 個人の頭の中ではPDCAのサイクルは理解はされているという段階です。 次に、係や課内でPDC

          PDCAは「見せる化」意識で回しましょう。

          実施棚卸しは会社の成績表?

          12月も終わりです。 来年のことを念頭にいつもより早い締め日に忙しさを感じる日々です。 と同時に期末の棚卸しの実施時期でもあります。 やり方はいろいろありますが、入出庫を止め、1日~2日かけ実際製品の在庫数をかぞえます。 いつもは人の行き来、設備の稼動音、フォークリフトの警告音が鳴り響いてますが棚卸しの日はシーンと静かです。 その上、倉庫や工場の中はとても寒く、一日をとおして気温は上がりません。 冷蔵庫の中で作業をしている感じがします。 かじかむ手で数量確認、起票と

          実施棚卸しは会社の成績表?

          “心地”の表現を詳しくする。

          商品特徴を使い心地、さわり心地、すわり心地、寝心地など”ここち”で表現する場合があります。 〜心地がいいです。とか〜心地が最高とか表現されてますが、あまり心地の内容が表現されていない気がします。 ネット販売、youtubeでの商品紹介、インスタライブでの発信が重要な販売手段となっている中、五感にどう訴求するかがpointとなっています。 消費者は実際に五感で感じることが出来ないので細かく表現すことが必要です。 ・やわらかい新素材なので体を包み込むような感じです。 ・

          “心地”の表現を詳しくする。

          品質レベルの向上はマメな図面の更新から

          不具合品を検証するために、寸法を当たります。 最新の図面と照らし合わせ各部の寸法、形状、穴位置、材質などチェックします。 図面どおりに作られているか、公差内で作られているか原因を調査します。 調べていくうちに最新の図面が何枚も出てきたり、更新履歴のないもののあります。 どの図面が正しいのかわからない場合もあり、困惑します。 中には最新の図面は外注さんが持っていたりすることもあります。 発売後の年数がたてば立つほど、担当者が入れ替わったりし、精通している人がいなくなります。

          品質レベルの向上はマメな図面の更新から

          台湾の工場で学んだこと

          何年か前、台湾の生産メーカーに新商品発売時の製品チェックに行ったときのことです。 工場も整理整頓され、日本の企業以上に立派でした。 設備も新しく、日本の企業が何十年も前の設備をだましだまし使っているのと大違いでした。 新商品のファーストロットは一筋縄ではいかないのが常です。 案の定、予感が当たりました。 組立段階で、外注さんからの部材の入庫がおくれました。 組立を止めて 入庫がされるのを待ちました。 やっと入ってきて組立しましたが、仕入れ部材の仕上げが悪く最終検査でNGとなり

          台湾の工場で学んだこと

          取説は一人よがり?

          取り扱い説明書や組み立て説明書はわかりやすいほうが良いというのは誰しも思うことです。 企業様ごとに制作のノウハウがあり、独自の体裁となっています。工夫が凝らされ経験知も加味され苦労されているなと感じます。 説明書は雛形に沿って作成します。発売前のチェックも他部門で行います。 実際に使われる方の意見は入りづらいものになっています。 開発設計の人は自分がわかってるからわかるだろうという観点で制作しますし、チェックする人も内容を理解してるので書いてあるから大丈夫だと判断します。見

          取説は一人よがり?

          単身赴任が終わって。

          単身赴任解除から3日目。 自宅で過ごす。 単身赴任中に感じていた得体のない不安感、寂寥感?未充足感?仕事の焦り?のような感じがなくなった。  単身赴任中は帰省の新幹線の予約の確認、赴任先への帰り時刻に合わせて焦りながら用事をすませり、一人暮らしの食事の心配、次の帰省の予定と家族の用事の確認、とりわけ子供の希望があるのに帰省出来なく、仕方ないということで話が終わる時の重さ、何よりも日曜日の笑点を見ながら皆と食べるすこし早い夕飯のあとちびまる子ちゃんをすこしみて、それじゃ帰るわ

          単身赴任が終わって。

          計測機器の校正は?

          出来そうで忘れてしまうのが計測機器の校正です。 毎年、 計測機器の有効期限を見ながら、そろそろ校正しようと頭の中にはあるのですが忙しさに負けてつい先送りになることがあります。 ノギス、鋼尺、はかり、コンベックス、プッシュプルゲージ、ハイトゲージ、エアーシリンダー、ロードセル、恒温恒湿機など数多くの機器が対象です。 また、限度見本や色調光沢標準板の更新も同時に行う必要があります。 校正の必要性はお分かりいただけると思いますが、 「基準に対して誤差の無い計測機器でものづくり

          計測機器の校正は?

          梱包も商品の一部です。

          商品納品時に多いクレームは、キズ、打コン、破損の類いが多く、次に部品不足などとなります。 どこでどう発生したのかわからないケースがほとんどです。 お客様にお届けするまでが商品とよく言われます。 稀に梱包材がボロボロで商品の一部がはみでた状態でお客様に届いたという場合もあります。 これではお客様の信用はガタ落ち、二度と商品を買っていただけません。 こうならないためにも梱包はものづくりの重要な要素です。 キズ、打コン、破損の対応として発泡スチロールは商品保護の緩衝材として有効

          梱包も商品の一部です。

          無意識のニーズを具現化する。

          企画段階でセールスポイント(お客様のベネフィット)がサイズが選べるとかデザインがいいとか書かれてある企画書を目にします。 お客様はサイズやデザインだけで買っていただけるでしょうか? 他社で売れているからとか、同等品で少し安いからという理由だけでは商品は売れません。 よく言われる差別化ポイント、機能面のセールスポイントにお客様はベネフィットを感じ購買行動を起こします。 お客様にこんなものがほしかったと思っていただいて初めて、商品を買っていただけます。 では、どうしたら買って

          無意識のニーズを具現化する。

          大事な限度見本

          内作工程や仕入れ品の検査時に色が違う、バリ処理が出来てない、シワが多いなどで製品としてNGとなる場合があります。 色や質感、手触りなど感覚が判断基準の場合、言葉にするより、限度見本を作成します。 これ以下のレベルのものは使いませんよという見本です。 色調光沢標準板、張地見本、縫製の仕上がり見本など様々な限度見本があります。 生産ロットによって色のばらつき、仕上がりのばらつきは必ず生じます。 ロット違いの商品が同じお客様のところに納品され色が違うというクレームにつながります。

          大事な限度見本