歌島DIY日記#04「ヨーコさんとナフコ、その後わたしたちのやる気は剥離した。」
今日も生憎の雨でしたが、体調は徐々に昨日から戻ってきました。リノベ大嫌い、思想家みくです。
たちまち、朝少しだけ早起きして、今日は友人の陶芸作家・ヨーコさんに東尾道のナフコに連れて行ってもらう約束をしていました。
お目当ては繊維壁を押さえるシーラーとお買い得な漆喰です。
ナフコのでっかいアメリカンカートでテンションを上げつつ、ローラーやスペアのふわふわ等小物を買ったりして、まずは格安漆喰を探したら、ありましたありました。
なんと、その価格20kg2,000円ちょっと!これは破格です!
在庫が1袋しかなかったので大人買いできませんでしたが、たちまちこれで辛抱です。
次は近くのコーナーでシーラーを探しましたが、あれ?ない?あった!高っ!2kgで4,000円だと!?
こんな値段を使ってたら、来月には2人で尾道大橋から飛び降りなければなりません。
安く漆喰を手に入れて意気揚々としていたのも束の間、すっかりシーラー難民と化してしまいました。
どこぞに安くていっぱい入ってるシーラーないかしらん?
そこでヨーコさんの提案で尾道でいろんな現場で施工をしているプロのブッキーさんにテレフォンでアドバイスを仰ぎました。
お忙しいに違いないのに、心優しい対応で親切に教えてくれたブッキーさん。
ご提案いただいたのは、2つの道。
A・安いプライマーを4倍希釈で使う方法。だけど、きっとそのうちアクが出てくるよ。
B・剥離材を買って繊維壁を剥がして、ユートップを中塗りとして塗って漆喰で仕上げる。裏技はユートップの上にペンキを塗って仕上げることもできるよ。
シーラー作戦でいこうと思っていたわたしたちですが、剥離材もユートップもそんなに高くないと教えていただいたので、長い目で見たときに結果がよくなるようアドバイスに従って作戦Bに変更しました。
5分後、ナフコ近くの尾道DIYers御用達ハラダ建材へ横付けです。
受付のマダムに尋ねると、ユートップは扱ってないけど剥離材、その名もハクリンAをおもむろに出して下さいました。
ハクリンは水と混ぜると糊化してコテで壁に塗ると繊維壁がぼろぼろこぼれ落ちるとのこと、しかも一袋330円税抜き!
シーラーというアイテムが手に入らずどないしよーと思っていた矢先だったので、ハクリンが手に入った時はこの笑顔です。
しかし、この時まだわたしたちはハクリンの真の恐ろしさを知らなかったのです。
昼御飯を食べて、寧ろちょっとウキウキ気分で現場入りしました。お気に入りのミュージックをかけて、フネに12ℓの水を注ぎ、ハクリンを入れて練れば練るほどゼリーに変わって……
\テレレレッレレー!/
(この辺りはまだわたしも咲さんもテンション高め)
ゼリー状に化けたハクリンを繊維壁にベチャベチャ塗っていきました。
10分かそこらでふやけた繊維壁を削るとぼろぼろこぼれ落ちました。
初めこそ、わーいとやっていましたが、次第にこぼれ落ちる壁が床に積もっていく様を見るにつけ、わたしと咲さんの顔には陰りが見えはじめました。
そして、遂にわたしたちは顔を見合わせて言ってしまったのです。
「ハクリン、めんどくせー!」
ベチャベチャこぼれ飛び散るハクリン、かき集めるのも一苦労ですが、それをゴミ袋に詰めていくと半分も入ってないのに水分で重くなるのです。
その上、ハクリンで濡れた部分の養生がふやけてしまい、また一から養生し直さなければならない始末です。
(ブルーシート敷けよって話ですよね。)
買ったうちの2袋分は気合いでハクリンを塗り終えましたが、その頃にはわたしたちの意見はNo More ハクリンで一致してしまいました。
その後、またブッキーさんに聞いたり、ネットで検索したりして、うまく安く楽にやる方法はないか調べてみたのですが、やはり3拍子揃ったやり方は見当たりませんでした。
だから、リノベ嫌いなんだよ〜〜〜〜〜!
まあ、でもこれはわたしたちが越えるべき丘なんだと腹をくくって、めんどくさいけど残りもハクリンで剥がして(さいわい繊維壁は居室だけでした)、ユートップを塗って漆喰を塗ることにしました。
ハクリンも残り1袋だし、ユートップもまだ手元にない状態なので、これからネット通販で発注作業をすることになります。
明日は残りのハクリン作業をして、翌日の乾き具合を確認するというなんとも遅々とした展開となりそうです。
さっさと改修して住みたいのに、まだまだ道のりは遠そうです。
牛歩のような進み具合ですが、わたしたちの屍を越えてだれかの先に進む手助けができるかもしれないのでもう暫くお付き合いください。
めんどくさいけど、こうなったら楽しむしかありません。