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3種類の薬草茶の淹れ方 - まずは浅く煎じる編
ずいぶんと、夜が長くなりましたね。
冬に先立ち、からだの冬支度もいよいよ本格的に取り組みたいところです。
そこで、今日はからだが芯からあたたまる、薬草茶の淹れ方について、改めてご紹介したいと思います。
◇薬草茶の3通りの淹れ方◇
薬草茶の淹れ方は、大きく分けて3種類あります。
ひとつは、「お湯出し」と言って、緑茶や紅茶と同じようにお湯を注いで淹れる手軽な方法。
ふたつ目の「浅く煎じる」と、最後の「深く煎じる」方法は、「薬草茶は苦い」というイメージを作り出すもととなるような、濃い出し方です。
薬草茶の勉強をしていると、「煎じる」という言葉をよく目にします。
煎じるとは、弱火でくつくつ煮込む出し方、と表現するとイメージしやすいかと思います。
「煎じる」という行為の中でも、手軽に味わえる「浅く煎じる」方法と、薬効をたっぷり味わうために濃く少量になるまで煮詰める、いわゆる薬草茶のエスプレッソのような「深く煎じる」方法の、2パターンがあるのです。
今回は、コツさえつかめば「お湯出し」と同じか、環境によってはもっと簡単に淹れることができる「浅く煎じる」方法をご紹介いたしますね。
薬草茶を浅く煎じてみよう
【1人分、1日の服用量】
・水:500〜600cc
・薬草:5〜10g(ものによるが大さじ山盛2〜3杯程度)
1. 小鍋に薬草と水を入れ、火にかける
2. 沸騰したら火を止める。お好みでフタをして、そのまま数分蒸らす。
この淹れ方だと、時間もあまりかかりません。
少し濃いですが、苦みなども少なくハーブティのようにおいしくいただくことができます。
「薬草茶って苦い」「専門知識がないから難しそう」……そんなイメージを覆すくらい、簡単でやさしい風味に仕上がります。まずは浅く煎じる方法から、薬草茶に挑戦してみてはいかがでしょうか。
慈しみの時間を、どうぞ召し上がれ。
新田 理恵 (Lyie Nitta)
TABEL株式会社の代表/薬草使。
管理栄養士であり、国際中医薬膳調理師。東洋と西洋、現代と伝統の両面から食を提案する。日本各地のローカルや海外の伝統ハーブの使い方をめぐり、伝統茶{tabel}(タベル)を立ち上げる。
薬草大学NORMや、オンラインコミュニティの薬草のある暮らしラボなども手掛ける。著書に「薬草のちから(晶文社)」がある。
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