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【会津と御種人参】

江戸時代の8大将軍・吉宗の治めた太平の世から、会津に生まれた薬草文化が今でも根付いています。
その時に何がやってきたのかというと、高麗人参の仲間「オタネニンジン」です。
(高麗人蔘には「高麗の国の人参という意味がありますので、日本の品種はオタネニンジンと呼ばれてます)

高麗人参は高価なイメージがあると思いますが、江戸時代もものすごく貴重な薬草でした。そのため栽培すると財力を持つことができ、それが武力にもつながるため、徳川家は自分たちと親しい3つの親藩にしか作らせませんでした。
それが会津、信州、松江です。
会津でも財源であった時代もあり、鉄砲をたくさん買うことができたため、戊辰戦争でも会津は屈強であったと言われており、歴史を裏で支えた薬草です。

数十年前までは200軒を超える御種人参の専業農家があり、独特の黒い幕を張った畑がたくさんあるのが会津らしい景色だったそうなのですが、今は10軒ほどになってしまいました。しかし、想いのある薬屋さんが、盛り上げようと精力的に活動されていることもあり、少しずつ就業が増えているそうです。

そんな会津では、御種人参を食べる文化があります。(法律上も食材です)
秋の収穫期には1本まるまるの生が出回り、お蕎麦屋さんでも天ぷらをいただくことができます。
主根(いちばん太い根の部分)はゴボウのような香りと山菜のような優しい苦味、ほんのりした甘さがあってホクホク美味しかったです!
元気がみなぎりますね!
他の街でも生が買えるようになるといいのになぁと、しみじみ思います。

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余談ですが、お散歩中にアカツメグサを見つけました!
シロツメグサは食べれませんが、アカツメグサは食べられるって、ご存じでしたでしょうか?

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植物の力を給ぶ、得る。
私たちは、北海道から沖縄までリサーチに出掛け、根付いた薬草文化と出会い、薬草茶などの商品を提案する伝統茶{tabel}を2014年より始めました。
おいしさと慈しみ、作り手や風土の魅力をお届けします。

2018年に講座シリーズ「薬草大学NORM」を開校。同年に著書「薬草のちから(晶文社)」を発刊し、ロングセラーとなる。

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