本当の理由は他にある。
大人になって(いっぱしの社会人のふりをするようになって)言語化しない言葉が増えた。
あの人の言葉の選び方がニガテ、とか
実はよくわかってないけど、空気を読んで説明を求めない、とか
タバコはキライ、喫煙後に近くに来ないでとか
場の空気を読んだり、感覚的に失礼になりそうな言葉を先んじて慎んでいる気がする。
それはそれで、衝突を避ける世間的な大人というイメージがあるけれど、時間が長くなるほどに厚い皮を被っていっている気もするのだ。
反面周りの人との付き合いもそうなりがちで、衝突を避ける分本当の理由はわからないままだ。
あの人はなんで仕事をやめちゃったんだろうとか。
あの人は本当はどう思っているんだろうとか。
謎が残るコミュニケーションは、自分で想像するしか隙間を埋められないのだけど。