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【英文法の小径】未来表現・その七

英語で未来のことについて述べるには、さまざまな表現形式を用います。今回は[will have + 過去分詞]を取り上げます。

[will have + 過去分詞]という形は「未来完了形」と呼ばれている。[had + 過去分詞]という形、〈過去完了形〉は、〈現在完了形〉の基準となる時を現在(=話をしている時点)から過去のある時点に移動したものだった(過去完了形・その二)。同じように、〈未来完了形〉は、現在完了形の基準点を現在から未来のある時点に移したものと考えることができる。

I'll have written the report by tomorrow.

〈未来完了形〉は特に、未来のある時点までに完了していることを表わすのに用います。例文では ‘tomorrow’ を基準として、それまでにはレポートが書き上がっているだろうと言っている。

I’ll finish the report by tomorrow.

ただし、〈未来完了形〉は重苦しい感じを与えるため、話し言葉では、可能な場合には他の表現形式を用いるほうが好まれるようです。この例文では、finish を動詞として[will + 原形]の形を用いることで、[will have + 過去分詞]を使わずに済ませている。

We’ll have lived here ten years next April.

これは、未来のある時点まで継続していることについて述べている例。’next April’ が未来の基準点を示していて、その時点でここに10年間住んだことになると言っている。

We’ll have been living here ten years next April.

さらに、継続性を強調したいときには「未来完了進行形」と呼ばれる[will have been + -ing]という形を用いることもできます。

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