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【英文法の小径】現在進行形〈時制〉その八

Billy is being very kind to me.

〈進行形〉を作るのに be動詞は欠かせない、He is working … の 'is' のように。でも、be動詞自体の〈進行形〉はどうだろう、例えば、He is being … は、それほど見慣れないものかもしれない。John is very tired.であって、John is being very tired. とは言わない。それでは、冒頭の文は間違っているのだろうか。

そんなことはないのです。‘is being kind’のような形は、人の一時的な振る舞いについて述べるときに使います。冒頭の文が言っているのは、普段と違って、今日のビリーはやけに親切にしてくれるということ。話し手は首をかしげているにちがいありません。

なお、'is being' のような形につづく語は、'kind' のように、自分の意志でコントロールできる性質を持つものに限られます。本来は unkind な人が必要に迫られてその時だけ kind になったりすることもあります。でも、身長は自分の意志ではどうにもなりませんね。
John is being tall.
だから、このように言うことはできないのです。

一時的な振る舞いではなく、一般的な性格について述べるのであれば、単に〈現在形〉を用いることになります。
Billy is very kind.
この場合のビリーは、いつもやさしいのだ。

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