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【英文法の小径】must/have to〈助動詞〉その一

I have to finish this today.

must にも[have to]にも「ねばならない」、つまり必要性/義務を表す用法がある。必要性について述べる場合、イギリス英語ではどちらも用いるが、アメリカ英語では特に話し言葉では[have to]の方がふつうだ。

さて、イギリス英語ではこの2つを、次のように区別して使用することが多い。

must は、話し手の個人的な感情や願望として必要性を述べる。それに対して[have to]は、外部の状況にもとづく客観的な事実として述べる。ここでいう外部の状況とは、規則・法律や第三者の命令・指示など。なので、冒頭の文は、例えば、上司にそう言われているから、ということ。

You must finish this today.

おそらく、上司は冒頭の文の話し手にこのように言ったのだろう。ここで must が用いられているのは、この文の話し手である上司が課した義務だから。

その昔、あるインスタントコーヒーのコピーに「ちがいがわかる男」(♬ダバダ〜)というのがあった。つくづく、そうでありたいと思う今日このごろである。

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