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【英文法の小径】助動詞の要点Ⅰ Ver. 1.0

CAN/COULD

未来に「できる」ことについて述べるには通例、[will be able to]を使用するが、現在=発話時に未来のことを決めているときは can を使用する。なお、ここで「できる」とは、いわゆる能力だけでなく、状況的に可能であることもいう。

過去に、いつでも「できた」ことについて述べるには could も[was/were able to]も使用するが、ある特定の場合に「できた」ことについて述べるときは通例、could ではなく[was/were able to]などを使用する。

現在=発話時における知覚について述べるには、〈現在進行形〉ではなく、知覚動詞と共に can を使用することが多い。また、過去の、ある特定の場合に「できた」ことについて述べるときでも、知覚動詞と共に could を使用できる。

過去に、実行可能だったのに実行しようとしなかったことについて述べるには、[could have + 過去分詞]という形式を使用する。

許可を求めるには can や could を使用する。could を使用すると canよりも丁寧な表現になる。

許可を与えたり、それを拒むには can/can't を使用する。このとき could は使用しない。

許可を話題にする、つまり個人の自由や規則/法律などについて話をするときには、can や could、[be allowed to]を使用する。


現在=発話時に、実際に起こっている/本当である可能性のあることについて述べる(=現在に関する推量)には could を使用する。このとき can は使用しない。

未来に、実際に起こる可能性のあることについて述べる(=未来に関する推量)には could を使用する。このとき can は使用しない。

可能性を表す could の否定形 couldn't において、not は可能性自体を否定するので、「ありえない/はずがない」という意味になる。

可能性を表す could は、ある種の副詞と共に使用することによって、可能性の程度を上げたり下げたりできる。

現在の可能性について、論理的に疑ったり(「そんなことがありうるだろうか」)、否定したり(「そんなことはありえない」)するには can を使用することがある。

現実的な/個別的な可能性に対して、理論上の/一般的な可能性について述べるには can を使用する。

過去に実際に起こった/本当だった可能性のあることについて述べる(=過去に関する推量)には、[could have + 過去分詞]という形式を使用する。

[could have + 過去分詞]という形式は、過去に実際には起こらなかったが起こる可能性があったことについて述べるときにも使用する。

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