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【英文法の小径】現在完了進行形〈時制〉その六

a) They've made ten films so far.
b) They've been making films since they left college.

同じ活動でも、現在までの継続期間について述べる場合と、現在までに行なった回数やそれを行なったことによる現在の成果について述べる場合とでは、使う動詞の形がちがってくる。

a) の文は、彼らが今までに何本の映画をつくったのかを述べていて、それを〈現在完了形〉で表しています。一方 b) の文は、映画をつくり続けてどれくらいになるのかを述べるのに、〈現在完了進行形〉を用いています。

We’ve played tennis three times this week.

これは、今週に入ってから何回テニスをしたのかを述べた文。この文や a) で〈現在完了形〉が使われているのは、特定の回数や数量を示す表現を伴うと、完了の意味合いが強くなるためです。このような場合、継続を表わす進行形では不適切ですね。

c) How many books have you written?
d) How long have you been writing books?

疑問文の場合も同じです。これは、ある作家への質問。〈現在完了形〉を用いた c) は、これまでに著した本の数について、〈現在完了進行形〉を用いた d) は、これまでの執筆活動期間についてたずねている。a) や c) の文では、「10本映画をつくっている」や「何冊本を書いているのか」といった日本語につられて、進行形を使わないようにしたいものです。

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