【英文法の小径】未来表現・その五
英語で未来のことについて述べるには、さまざまな表現形式を用います。今回は、現在形を取り上げます。
I’m going to the cinema this evening. The film starts at nine.
話し手の今夜の予定を述べている文。'am going' という〈現在進行形〉 が、予定や計画を表わすのに使われることは前にも触れた通り。
問題は第2文の 'starts' という〈現在形〉。映画の上映開始がこれからのことであるのは明らか。will start でなくてよいのだろうか?
未来のことについて述べるのに〈現在形〉を用いることはそれほど多くはありませんが、現時点で事実と見ることができるくらい、実現が確実なこと、特に時刻表や予定表などの一部になっているような出来事については〈現在形〉をよく用います。映画の上映時刻は一日のプログラムで決まっていて、よほどのことがない限り、変更になることはない。公共交通機関の発着時刻なども同じです。なお、冒頭の文で The film will start at nine. のようにwill を用いても、意味は変わりません。
Are you on duty next weekend?
個人的な予定は〈現在進行形〉を使うのがふつうですが、タイムテーブル並みに確定的な予定であれば〈現在形〉を用いることも可能です。職場の休日勤務の予定などは、一度決まったら変更することは容易ではない。