【英文法の小径】現在完了進行形〈時制〉その二
It’s been raining.
朝起きて窓を開けると、初夏の日差しが眩しいが、地面は濡れている。今、雨は降っていないのに、これでいいのだろうか?
‘has been raining’ は[have/has been + -ing]、つまり〈現在完了進行形〉と呼ばれる形。この形は、過去に始まったことが現在=話し手が話をしている時点まで継続していることを表す。
It’s been raining for two hours.
2時間前に降り始めた雨が、今でもまだ降っている。これからも降り続きそうだ。
〈現在完了進行形〉のもう一つの使い方。この文のように今でも継続している場合だけでなく、一定期間継続したことが少し前に終わった場合にも用いるのです。話し手の意識としては、その影響が現在も残っていると感じられるためでしょう。冒頭の文は、こちらのケース。そういうわけで、〈現在完了進行形〉は、現状に対する、いわゆる言い訳としてもよく使われます。
a) I’ve been swimming.
b) What have you been doing?
自分の髪の毛がびしょ濡れであるのを説明するには、例えば a) のように言えばいいし、反対に、相手の服がひどく汚れているのを見て、その理由を知りたいときは、b) のように言って説明を求めます。