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造園会社がジェラートショップを、住宅会社が雑貨屋を。シナジーを生む異業種展開!
どうも、中村です!
最近、街中で「この会社もこんなことを始めたんだ!」と驚くことが増えてきました。たとえばお花屋さんがカフェを併設していたり、美容室がカフェを始めたり、住宅会社が雑貨店を運営していたりと、さまざまな業界で異業種展開の事例が増えています。私たちデザイン会社も例外ではなく、tone villageという複合施設を運営し、その中でカフェやネイルサロン、ドッグサロンも展開しています。異業種に展開することには一体どんな理由があり、どのようなメリットがあるのでしょうか。
なぜ異業種に展開するのか?
主軸となる事業を持っていながらも異業種の事業に進出する企業が増えているのには、いくつかの理由があります。まず挙げられるのが、既存の事業とのシナジー効果を生み出し、新たな価値を提供できるという点です。
異業種展開を行うと、メイン事業と相乗効果を生むことで、どちらの事業にも良い影響が期待できます。たとえば、美容室がカフェを併設することで、美容の合間にリラックスして過ごせる空間を提供することができ、お客様にとって特別な時間を演出することができます。美容室の顧客層がそのままカフェの新規顧客になり、さらに口コミやSNSでのシェアが促進されるなど、新たな集客にもつながります。
異業種展開によるメリット
異業種の事業を展開するメリットとして、次のような点が挙げられます。
1.集客力の向上と新規顧客の獲得
異業種展開により、別の顧客層を取り込むことができます。たとえば、住宅会社が雑貨店を併設することで、住宅を考えるお客様だけでなく、雑貨に興味がある顧客層も店舗に訪れるようになります。このようにして、主軸事業の顧客層に加え、異業種事業からの顧客を呼び込むことで、集客力を強化し、新規顧客の獲得につながるのです。
2.ブランドの強化と差別化
異業種展開は企業のブランド価値を強化し、競合との差別化を図る手段にもなります。たとえば、お花屋さんがカフェを併設することで、「花の香りに包まれた癒しの空間で過ごせるカフェ」として、お花屋さんとカフェの両方で独自のブランド体験を提供できます。これにより、他のカフェとは違った特別感が生まれ、顧客にとって「また訪れたい」と感じられるブランドに成長します。
3.リスク分散と収益源の多様化
異業種に進出することは、経営リスクの分散にもつながります。どの事業も同じように好調とは限らず、時には業界全体が不調に陥ることもあります。異なる分野の事業を持つことで、一つの事業が不調でも別の事業で収益を確保できるため、経営の安定が期待できます。雑貨屋さんがプリン屋を始めることで、雑貨の販売が落ち込んでもスイーツで収益を確保できるという構造を作ることができます。
4.新たなビジネスチャンスの創出
異業種の展開は、新たなビジネスチャンスの創出にもつながります。特に、既存事業と異業種の顧客層が重なり合うことで、さらなる相乗効果が期待できるケースが多いです。たとえば、造園会社がジェラートショップを始めることで、造園の顧客層であるファミリー層や地域住民がジェラートの購入者にもなり、地元での評判が上がることで新たな造園の依頼にもつながる可能性があります。
アプリコットデザインの異業種展開
私たちアプリコットデザインもデザイン会社としての枠を超え、複合施設tone villageにカフェ、ネイルサロン、ドッグサロンを運営しています。この異業種展開の理由は、私たちにとって大きく二つの目的があるからです。
1.マーケティングの実験の場
tone villageを通じて、私たちは実際に消費者との接点を持ち、マーケティングの試行錯誤を行っています。異業種展開は、マーケティングの実験の場としても活用できる絶好の機会です。私たちはカフェやネイルサロン、ドッグサロンという異なる業種を通じて、お客様の行動や反応をデータとして蓄積し、そこから得た学びをクライアントに提供しています。たとえば、どんなデザインが集客に効果的なのか、どのようなコンテンツが顧客に刺さるのかといった点をリアルな現場から知見を得て、それをクライアントのWEBデザインやマーケティング施策に活用しています。
2.デザインをもっと身近に感じてもらいたい
私たちが複合施設で多角的な事業を展開するもう一つの理由は、デザインをもっと身近なものとして感じてもらいたいからです。デザイン会社と聞くと敷居が高く、なかなか一般のお客様にとっては身近な存在ではありません。そこで、カフェやネイルサロンといった日常的に利用できる場を通じて、デザインが生活に彩りや楽しさをもたらす存在だと感じてもらえたらと考えています。
異業種展開に求められる視点
異業種展開はメリットも多いですが、戦略的に取り組む必要があります。単に「新しいことを始める」だけではなく、主軸事業とどのようなシナジーが生まれるかを考えることが大切です。tone villageも、ただ多角化を目指したわけではなく、私たちの持つデザイン力を新しい場で発揮し、顧客に身近な形でデザインの力を感じてもらいたいという思いが根底にあります。
また、マーケティングや顧客の反応をリアルタイムで感じ取れる場としての重要性も大きいです。異業種展開の成功には、こうした「場」を活かしながら、ブランド価値を強化し、主軸事業に還元できるようにすることがポイントです。
異業種展開はシナジーを生む
異業種展開は、新しい収益源の確保だけでなく、主軸事業とのシナジー効果や顧客との接点強化、ブランド価値の向上といった多くのメリットをもたらしてくれます。
しかしながら、恐ろしいほど労力がかかるのも事実です。それなりの覚悟をもって取り組まないと逆にネガティブな印象を与えてしまうので注意が必要です。
ただ個人的には可能性がグッと広がるのでおすすめではあります。もし新たな事業展開をお考えの方は一度ご相談ください!
それではまた!
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![nakamura hiroki | 全ての人にデザインの視点を。](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/151191718/profile_4b387c0abe01900026cdb8aedca4f014.jpg?width=600&crop=1:1,smart)