
ノンデザイナーの人にも知って欲しい名刺デザインのこと
どうも、中村です!
名刺はビジネスの第一印象を作る重要なツールですよね。
限られたスペースの中に情報を整理し、美しく見せる技術が求められるので、デザインの基本が凝縮されたアイテムとも言えます。
今回は、名刺の見た目をぐっと良くするデザインのポイントをお伝えしたいと思います。デザイナーはもちろん、ノンデザイナーの人にぜひ知っていただきたい内容です。
①カーニングで文字間の心地よい間隔を作る
カーニングとは文字と文字の間隔を調整することです。特に英字や数字では、間隔がバラバラになりがちです。このズレが、名刺全体の印象を崩してしまう原因になります。

例えば「T」と「o」の間、「1」と「0」の間など、文字形状によって空き方が異なります。ここを細かく調整しましょう。


小さい文字は少し詰め、大きい文字はゆったりさせることでバランスが良くなります。
②フォント選びと「ハイフン」の高さを揃える
名刺の情報には、電話番号や役職名などに「-(ハイフン)」が多用されます。このハイフンの高さが統一されていないと、全体がごちゃごちゃして見えます。

フォントによってハイフンの位置や長さが異なるため、適宜調整。
必要なら、シンボルや図形でハイフンを作成して置き換えるのも手です。


またフォント選びも重要です。

セリフ系(例:Times New Roman)は高級感を演出します。
③頭を揃えることで整理感を出す
名刺の情報を美しく見せるためには、「頭を揃える」意識が欠かせません。頭を揃えることで視線が迷わず、情報がスムーズに伝わります。
左揃えが基本。
名前、連絡先、役職などの要素が左端で揃うだけで、統一感が生まれます。デザインにこだわる場合でも、揃えるべき要素を明確にすることでバランスが保たれます。
あと、データ上では揃っていても視覚的に揃っていないことが多いので、細かく調整する必要があります。


データ上は揃っていても、視覚的に揃っていなことが多いので調整する必要があります。

④重心を意識して配置する
名刺は小さなキャンバスです。
この中でデザインが「偏りすぎない」よう、全体の重心を意識しましょう。例えば、ロゴや名前が左上に集中しすぎていると、バランスが悪く感じられることがあります。


右下にQRコードやキャッチコピーを配置するなど、全体が均等になるよう配置を工夫。フォントの太さや大きさを調整し、視覚的な重みを調整するのも効果的です。
⑤余白を意図的に作る
余白は、デザインを整理する上で重要な役割を果たします。ただの「空きスペース」ではなく、情報を際立たせる「間」として考えましょう。

見せたい部分を際立たせるために、周囲に余白を確保する。詰め込みすぎは避けましょう。
⑥視線の導線をデザインする
名刺を見るときの視線の動きを意識することも大切です。人の目は左上から右下へ動く傾向があるので、この流れに沿った配置を心掛けましょう。

最も目立たせたい情報:名前やロゴ
次に必要な情報:役職や連絡先
補足的な情報:右下にQRコードやキャッチコピー
フォントのサイズや太さを変えることで、視線の流れをさらにコントロールできます。
⑦最後に細部を見直す
デザインを完成させたら、最後に細部をもう一度チェックしましょう。
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文字やロゴが意図した配置になっているか。
印刷時に読みやすいコントラストが保たれているか。
紙の質感や仕上げ加工との相性も確認します。
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名刺はシンプルながら、デザインの基本が詰まったツールです。カーニングや余白のようなディテールから、頭の揃え方や重心バランスまで意識することで、ぐっと印象が変わります。「細かい部分を丁寧に調整できるか」がデザインの良し悪しを左右するのです。
それでは、また!
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