コミック、ちょっと気になるセリフ(02)~バーナード嬢曰く。~
「バーナード嬢曰く。」(著:施川 ユウキ)は、手塚治虫文化賞短編賞を受賞し、アニメ化もされた作品なので、本好きの方ならご存知の方が多い、読書礼賛コミックです。
(ボク的に電子書籍で単行本化されたら、必ず買っちゃうコミックのひとつです)
フリーダムな読書家のバーナード嬢こと町田さわ子と、熱量が半端ない読書家の神林しおりの二人を主軸に、シニカルな読書家の遠藤君、シャーロキアンな長谷川スミカ、読書家4人の登場人物による、読書家あるあるエピソードがコミカルに描かれます。
SF『三体』を絶賛しながらも、続きをなかなか読もうとしない神林しおりが言う台詞がコレ。ミステリにも通じる、読書あるあるです😅。
プロの作品を採点するのは傲慢ではと言う神林しおりに、町田さわ子が言うドヤ顔台詞がコレ。屁理屈ですが、言い切るところが町田さわ子の味です。
当初は、本を読まないのに読んだ気になる町田さわ子に、神林しおりが暴力的にツッコム内容だったりしたのですが・・・。
巻を重ねていくうちに、町田さわ子と神林しおりの甘酸っぱくもこそばゆい友情関係が隠し味になり、読書家あるあるエピソードだけにとどまらず、高校生というモラトリアムな時代特有の、ノスタルジックな味わいも醸し出してきます。
本とは関係ないけれど、こういう会話シーンを描かれると、個人的にツボりますね~。
ボクは高校時代の図書室で、ただミステリ本を読んで過ごした、あの繭の中のような心地よい空間に、ずっと居たかったのかも知れません💦。
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