「光る君へ」への長い道のり ~『第44回 「望月の夜」振り返り』(その3)(ネタバレ)~[2002文字]
大河ドラマ「光る君へ」 第44回『望月の夜』 の振り返り、その3です。
※以下より、第44回のストーリーを記述しています。未視聴の方は先に第44回をご視聴ください🙇。
■[第44回『望月の夜』 振り返り]その3
ナレーション:「敦明親王を東宮とすることと引き換えに三条天皇は譲位を承諾した。翌年、大極殿において、後一条天皇の即位式が執り行われた」
寛仁元年(1017年)ー。
ナレーション:「そして頼通が後一条天皇の摂政となった」
頼通〔渡邊 圭祐〕「こたび 摂政となりました上は、臣頼通、力を尽くして、お支え申し上げる所存にございます」
後一条天皇「よろしく頼むぞ」
頼通「はっ」
高倉殿ー。頼通と妹たち。
教通「兄上。摂政のご就任、まことにおめでとう存じます」
威子・嬉子「おめでとう存じます」
隆姫とほほ笑み合う頼通。
頼通「私は、まだ何事も不慣れゆえ、皆、力を貸してくれ」
教通「そのようなお心では、父上にいいようにされてしまいますよ」
倫子〔黒木華〕「お控えなさい。父上あっての、あなた方ですよ」
教通「は~い‥‥」
威子「私も、兄上のお役に立ちたいと思っております」
頼通「そうか。では、早速だが、威子。入内してくれぬか?」
威子「えっ!?帝は10歳。私は19歳でございますが」
倫子「数年もすれば、帝も大人になられるわ」
威子「母上。そのころ私は30近くになってしまいます」
嬉子「兄上。私が参ります。私は11。帝の1つ上ですので」
頼通「嬉子には、嬉子の役目がある。そなたは、今ではない」
威子「嫌でございます」
倫子「威子。帝が一人前になられるのを待って、最初の女子となり、帝のお心をしかとつかむのです。それが威子の使命です」
威子「嫌でございます」
ナレーション:「翌年の春。威子は後一条天皇に入内した」
百舌彦が廊下をかけて道長〔柄本佑〕の元にやってくる。
百舌彦「三条の院が、ご危篤だそうにございます!」
顔をあげる道長。
三条院の褥の側に敦明。
敦明親王「父上!」
瞳を彷徨わせる三条院。
三条院「闇だ‥‥」
敦明親王「ここにおります!母上も」
三条院「闇でない時は、あったかのう‥‥。娍子」
娍子「はい」
三条院「闇を共に歩んでくれて、うれしかったぞ」
娍子「お上‥‥」
手を握る娍子。
娍子「お上はいつまでも、私のお上でございます」
ナレーション:「時勢に翻弄され続けた三条院は、42歳で世を去り、後ろ盾を失った敦明親王は、自ら申し出て、東宮の地位を降りた」
小さな灯かりのもと、目を閉じた道長。目を開ける。
ナレーション:「そして、道長の孫であり、帝の弟である敦良親王が、東宮となった。それから1年。彰子は太皇太后、妍子は皇太后、威子は中宮となり、3つの后の地位を、道長の娘3人が占めた。この夜、威子が中宮となったことを祝ううたげが、土御門殿で催された」
道長「今日のよき日を迎えられましたこと、これに勝る喜びはございません。心より御礼申し上げます」
仏頂面の妍子。
妍子〔倉沢杏菜〕「父上と兄上以外、めでたいと思っておる者はおりませぬ」
道長「これで、頼通も摂政として、伸び伸びと政ができましょう。お后様方のおかげにございます。心より感謝申し上げます」
彰子〔見上 愛〕「頼通が、よりよき政を行なえるよう、願っておる」
道長「ははっ(頭を下げる)」
紅葉の降る舞台で舞を披露する頼通と教通。
ふたりを眺め、盃を傾ける道長。
凛々しい舞姿に目を細める倫子。
誇らしげに見守る彰子。
酒を飲んでいる妍子。
無表情な威子。
舞を楽しむほろ酔いの公卿たち。
脇に控えた女房たちのもとに遅れてやってくるまひろ〔吉高由里子〕。
倫子の視線に気づき、そそくさと座につく。
ということで、長くなりましたので、『第44回「望月の夜」』の振り返り』その3は、その4へ続かせていただきます(´-`)。
最後までお読み頂き、ありがとうございました🙇。