「光る君へ」への長い道のり ~『第41回 「揺らぎ」振り返り』(その1)(ネタバレ)~[3048文字]
大河ドラマ「光る君へ」 第41回『揺らぎ』 の振り返り、その1です。
※以下より、第41回のストーリーを記述しています。未視聴の方は先に第41回をご視聴ください🙇。
■[第41回『揺らぎ』 振り返り]その1
前回からの続きー。
乙丸が経緯をまひろ〔吉高由里子〕に説明する。
乙丸「盗人を、姫様が追いかけ‥‥、わ‥‥私が転んで‥‥」
まひろ「ん~?なんだかよく分からないけれど、娘が助けていただいたみたいで、ありがとう」
双寿丸〔伊藤健太郎〕「女子が困っていたら、助けるだろ。当たり前のことだ」
まひろ「いい方なのね」
いと「さあ。もうお腹がいっぱいなら、出て行っておくれ。今日のことは礼を言うが、姫様は越後守の御孫君。お前が親しくするような女子とは、身分が違うのだから」
賢子〔南沙良〕「いと」
双寿丸「姫様って面でもないよな」
賢子「ハハハハハ!お腹が減ったら、またいらっしゃい」
双寿丸「おう(立ち上がって去っていく)」
夜ー。まひろと賢子。
賢子「内裏のお仕事は、お休みなの?」
まひろ「中宮様のお許しが出たの。私も少し休みたいと思って。惟規が逝き、帝もお隠れになり‥‥。心がもたないわ。お前は、あのような武者にも優しいのね」
賢子「助けてくれた人だもの」
まひろ「それはそうだけれど‥‥。あのような言われ方をされても、怒ることもなく」
賢子「私は怒ることが嫌いなの」
まひろ「私には、よく怒っていたわよ」
賢子「そうだけど‥‥。母上以外には怒っていません」
まひろ「怒ることは嫌いなの?」
頷く賢子。
賢子「どうなさったの?」
まひろ「ううん。さっ、休みましょう」
燈心の火を消すまひろ。
はい、ここで番組タイトルどーん (´-`) 。
寛弘8年(1011年)。内裏、藤壺ー。
庭の撫子の花を摘む、敦成親王。それを見ている彰子〔見上 愛〕、側に控えるまひろ〔吉高由里子〕。
敦成親王「見て。きれい」
彰子「父上のの死を知らず、撫子の花を手にしている我が子が‥‥。『見るままに 露ぞこぼるる おくれにし 心も知らぬ 撫子の花』」
まひろ「中宮様がお歌をお詠みになるのを、初めて聞きました」
潤んだ瞳をまひろに向ける彰子。
彰子「亡き帝と歌を交わし合いたかった。もっともっと、一緒に語り合いたかった。笑い合いたかった。敦成も敦良も、もっともっと、帝に抱いていただきたかった」
敦成親王「母上!」
庭で摘んだ撫子を差し出す敦成。
敦成親王「はい」
彰子「ありがとう」
東宮に三条天皇〔木村達成〕。
控える公任〔町田啓太〕と道長〔柄本佑〕。
三条天皇「内裏に入る日は決まっておらぬが、公任、その手はずは、そなたに命じる」
公任「そのお役目は、実資殿がふさわしいと存じますが‥‥」
三条天皇「実資は、実資で頼みごとがある。そなたが、せよ」
公任「承知つかまつりました(頭を下げる)」
三条天皇「よいな、左大臣」
道長「はっ。既にお上の内裏遷御の日取りを、陰陽寮にはかっております」
三条天皇「うむ。よしなに頼む」
廊下をゆく道長と公任。
公任「はあ‥‥。こういうの、やりたくないんだよな」
道長「何を言っておる。そもそも、お前は儀式に詳しいではないか」
公任「分かっておるだけに、やっかいなのだよ」
道長「まっ、気を入れてやってくれ」
道長を止める公任。
公任「帝は俺を、自分の側に取り込んで、我らの結束を、乱そうとしておられるのではないか?」
道長「それほどの魂胆は、おありになるまい」
公任「先の帝に重んじられていた者は、遠ざけたいとお考えのように見えるが」
道長「ならば、振り回されぬように、やってまいろう」
数日後ー。三条天皇と道長。
道長「内裏遷御の日が出ましたが、それが亡き院の四十九日にあたる日なのでございます。いかがなものでございましょうか」
三条天皇「構わぬ。四十九日でもうつる」
道長「はっ(頭を下げる)」
三条天皇の前に、道長、道綱〔上地雄輔〕、隆家〔竜星 涼〕、教通。蔵人頭は藤原通任。
三条天皇「そなたらは、朕をそばで支えよ」
一同「ははっ」
ナレーション:「三条天皇は、道長の兄、道長の甥、道長の息子を側近に望んだ」
教通と道長。
教通「帝のおそば近くに上がる者が、なぜ兄上でなく、私なのでございましょう」
道長「名誉なことではないか。ありがたく務めよ」
教通「はっ(頭を下げる)」
道長と頼道。
頼通「なぜ教通で、私ではないのでございましょう?」
道長「帝に取り込まれなかったことを、むしろ喜べ。お前が先頭に立つのは、東宮様が帝になられる時だ」
驚く頼通。
高松殿ー。道長と俊賢〔本田大輔〕、明子〔瀧内公美〕。
俊賢「帝の女房を取り込んで、帝のおそば近くにお仕えできるよう図りましたところ、ああ‥‥しくじりました。帝がご不快の念をあらわになされたそうにございます」
道長「もう少し、考えてやらぬか」
俊賢「いや~、こたびは、いささか早すぎたようにございます。されど、道長様の御ため、再度図って、帝のお心をつかんでみせまする」
明子「これ以上、嫌われたら、どうなさるのです」
俊賢「お前には分らぬ。(笑って)黙っておれ」
道長「俊賢は儀式に詳しい。帝もいずれ、お前を頼りにされるであろう」
俊賢「ははっ(頭を下げる)」
頼宗と顕信が控える。
頼宗「父上。ご機嫌麗しゅう」
顕信「父上。我々が公卿になる日は、いつなのでございましょうか。兄上とも私とも、年の違わない、土御門殿の頼通様は、既に正二位の権中納言。納得がゆきませぬ」
道長「そういうことは、帝のお心ひとつだ。今少し待て」
顕信「いつまで‥‥待てば、よろしいのですか」
頼宗「顕信、控えよ」
明子「安心なさい。父上はそなたたちのことを、ちゃんとお考えくださっておりますよ」
俊賢「そうだ。焦るとろくなことにならぬ」
明子「兄上には、言われたくございません」
俊賢「ん?ハハハハハ‥‥」
ということで、長くなりましたので、『第41回「揺らぎ」』の振り返り』その1は、その2へ続かせていただきます(´-`)。
最後までお読み頂き、ありがとうございました🙇。
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