「光る君へ」への長い道のり ~『第9回 「遠くの国」振り返り』(その3)(ネタバレ)~[2580文字]
大河ドラマ「光る君へ」 第9回『遠くの国』 の振り返り、その3です。
※以下より、第9回のストーリーを記述しています。未視聴の方は先に第9回をご視聴ください🙇。
■[第9回『遠くの国』 振り返り]その3
寛和二年(986年)ー。
獄の中の散楽一座の面々は取り調べをうけることがなく歌い笑っていた。
百成「昨日も今日も取り調べがないけど不気味だな」
輔保「むち打ち30くらいかな」
磯丸「人も殺していないんだし、まあそんなもんだろうよ」
久々利「出たら六条河原の女に会いに行かないとな」
黒太「♬梅の香ぞ」
一同「♬酒の香ぞ そそげず そそげず 闇の盃 いんじゃん!」
一方、内裏では、同僚の広盛が道長〔柄本佑〕に話しかける。
広盛「道長殿が捕らえた盗賊、流罪と決まったらしいですぞ」
道長「なぜ広盛殿が知っておるのだ?」
広盛「私の弟は検非違使庁につてがございまして」
道長「そうであったか。いつ出立するかは聞いておらぬか?」
広盛「明日の卯の刻だったと思います」
道長「卯の刻・・・」
卯の刻は早朝の5時間から7時やね ( º言º)。
宗近「7人も流罪にするのは、手がかかりますな。検非違使庁も何を考えているのか。盗人ならせいぜい、むち打ちくらいでしょう。常ならば」
不審な顔をする道長。
あ、なにやら不穏な伏線が・・・(´-`)。
夜明け前ー。
道長とまひろ〔吉高由里子〕は連れ立って獄舎に出向く。
道長「流罪の者を見送りに・・・」
門番「それならもう、出ましたぞ」
道長「え?卯の刻に獄を出ると聞いたが」
門番「もう出ました」
道長「どこに向かったのだ?(門番の胸倉をつかむ)どこに向かった!」
門番「とと…鳥辺野……」
道長「鳥辺野?鳥辺野とは、しかばねの捨て場所ではないか」
道長は、まひろを後ろに乗せて馬を走らせる。
まひろの手を引いて歩く道長。カラスの群れが飛び立った後、二人の目に入ったのは7人の散楽一座の者たちの遺体だった。
手荒なことはしないでくれー。自分の言葉を思い出す道長。
道長「愚かな・・・」
うつぶせの直秀の遺体を仰向けにする道長。
直秀の固く握りられた手を開くと、土がこぼれた。
直秀の手に、取り出した扇子を握らせて合掌する道長。茫然とそれを見つめるまひろ。
道長はとまひろは、両手で土を掘り、散楽一座の遺体を埋めていく。
7つの土饅頭に向い、手を合わせる道長とまひろ。
まひろの袖を手に取り、すまないと言って泥をはらう道長。
道長「(埋めた地面を見て)すまない。皆を…殺したのは……俺なんだ。余計なことをした!(自らの膝をなぐり、泣き声で)すまない…(這いつくばる)すまない…すまない!すまなかった!」
道長を抱きしめるまひろ。慟哭する道長。
ー内裏では異変が起きる。
庭の縁の下に犬の死体。廊下に水たまり。
噂する女房たち。
「忯子様の涙だわ」
「昨夜も弘徽殿で白い影を見たという者が・・・」
「怨霊よ。忯子様の」
花山天皇〔本郷奏多〕「右大臣は死ななかったのか。さてもしぶといやつ。虫ずが走る」
晴明〔ユースケ・サンタマリア〕「ことはそのようなのどかな話ではございませぬ」
花山天皇「?」
晴明「右大臣様がお目ざめになったということは、成仏できない忯子様のみ霊が、右大臣様を離れ、内裏に飛んで来たということでございます」
花山天皇「忯子よ・・・。成仏できぬのか。かわいそうにな・・・」
晴明「忯子様は苦しんでおられます。成仏しようともがいておられます」
花山天皇「(御簾の向こうから姿を現し)成仏させてやりたいな・・・」
晴明「そのようなことがお出来になるのは、お上しかおられません」
花山天皇「何でもしてやろうぞ。どうすればよいのじゃ」
晴明「ん~、何でもと仰せられても・・・」
花山天皇「はっきり申せ」
晴明「ん~~」
花山天皇「もったいぶるな!」
晴明「ならば!お上が出家あそばされるしかございません」
場面は変わり、為時〔岸谷五朗〕の屋敷ー。
惟規〔高杉真宙〕「父上、これまでお育てください、学問をご教授くださりありがとうございました。これより大学に参ります」
惟規、大学に行くんやね( º言º)。
為時は泣きじゃくる乳母のいとに、これは泣くことではないと言葉を掛ける。
為時「一念通天 率先垂範 温故知新 独学孤陋 肝に銘じよ」
まひろ「(惟規にむかい)今の分かった?」
惟規「ひとつ分かった」
為時「情けないのう・・・」
まひろ「(とりつくように)今日から本気出しますので。(惟規の方を見て)ねっ」
為時「しっかり学んで、見違えるように成長せよ」
惟規「はい!行ってまいります!」
一礼して惟規は出ていく。
それを見送りながら、為時は、心配じゃのうとつぶやく。
為時「(まひろを見て)お前が男であったらと今も思うた」
まひろ「私もこのごろそう思います。男であったなら、勉学にすこぶる励んで内裏に上がり、世を正します」
為時「ほう・・・」
まひろ「言い過ぎました」
まひろと為時は笑いあう。
最後にほのぼのしたシーンをいれてきたな( º言º)。
惟規は癒しキャラですからね~(´-`)。
以上で『第9回「遠くの国」の振り返り』は終了です(´-`)。
最後までお読み頂き、ありがとうございました🙇。