「光る君へ」への長い道のり ~『第8回 「招かれざる者」振り返り』(その2)(ネタバレ)~[3030文字]
大河ドラマ「光る君へ」 第8回『招かれざる者』 の振り返り、その2です。
※以下より、第8回のストーリーを記述しています。未視聴の方は先に第8回をご視聴ください🙇。
■[第8回『招かれざる者』 振り返り]その2
寛和二年(986年)、宮中。
義懐〔高橋 光臣〕「帝より、お達しでございます。陣定を当分の間、開かぬこととする」
(一同、ざわめく)
義懐〔高橋 光臣〕「政において、帝がお決めになったことに異論のある者は書面をもって申し上げるようにとも仰せですゆえ、よい意見と判断すれば上奏いたします」
頼忠〔橋爪 淳〕「判断とは、誰の判断だ・・・」
義懐「ん?お声が聞こえませぬ」
右大臣・兼家〔段田安則〕、声を荒げる。
兼家「(大声で)権中納言義懐、勘違いが過ぎるぞ!」
雅信〔益岡 徹〕「そのとおりだ。帝がそのようなことをお考えなさるはずがない!」
義懐「帝のえい慮に背くは不忠の極み」
この言葉に立ち上がる右大臣・兼家。
兼家「不忠とは、どちらのことだ。帝のご発議も、まず陣定にて議論するは古来の習わし。また時に帝とて誤りを犯されることは、それをおいさめ申さぬままでは天の意に背く政となり、世が乱れかねぬ。帝がお分かりにならぬとあれば、なぜそなたがおいさめせぬのだ!これより帝をおいさめに参る。関白様、右大臣様」
義懐「待たれよ。帝は本日はご不例にて」
兼家「どけい!」
義懐を押しのけて進もうとする兼家。
だが突然、兼家はふらりと倒れ込み意識を失うー。
雅信「右大臣殿!」
あれ?兼家が倒れこんじゃいましたね。まぁ「北条時宗」の伊東四朗、「毛利元就」の中村梅雀などで御馴染み、倒れ込んで意識を失うけれど、実はお芝居でしたという、おなじみの大河あるあるパターンですね(´-`)。
いや、決めつけたんなよ( º言º)。
右大臣・兼家が倒れたとの知らせは花山天皇〔本郷奏多〕のもとにも届きます。
花山天皇「右大臣め、いい気味じゃ。これで目の上のたんこぶがいなくなった」
義懐「お上、これは天の助けにございます」
花山天皇「天の助け、天の助け・・天の助け!」
大事なことなので3回言いました (´-`)。
花山天皇「きっと忯子が助けてくれたのじゃ・・・。(目を潤ませて)忯子・・・」
東三条殿ー。
倒れて寝込んでいる兼家とそれを囲んで心配そうに見守る息子たち。
道隆〔井浦新〕「どうだ?」
医師「毒をもられた様子はありませぬが・・・。このままではお命は危ういかと」
道隆「何か手立てはないのか?」
医師「まずは皆さまで、魂が去らぬよう、呼び返されるのがよろしゅうございましょう」
道隆「父上・・・」
道兼〔玉置玲央〕「父上」
道長〔柄本佑〕「父上」
呼びかけるも反応のない兼家。
道隆は、これより父・兼家の代理を自分が務めると宣言しました。
詮子「兄上は、あの義懐に追い越されて、まだ参議にもなっておられませぬから、今、父上に死なれたら困りますわね」
道隆「それは詮子様とて同じでございましょう。父上を失えば、東宮様も後ろ盾を失います。帝や義懐一派が増長すれば、ご即位とて危うくなりかねません」
道兼「今は我ら4人、力を合わせる時にございます」
詮子「私にも東宮にも源の人々がついておるゆえ、父上に万が一のことがあっても大事はない。左大臣・源雅信は東宮と私に忠誠を誓っておる。左大臣家に道長が婿入りする話も進めようと思っていたところなの。ねっ、道長」
道長「そんな話は・・・」
詮子「兄上方も、源と手を組む覚悟をお決めください。さすれば、この場はしのげましょう。左大臣の動きを今少し見てから文を書きます。その時は、道長、あなたが土御門殿に届けなさい」
そう言って去って行く詮子姐さん。
道隆「まずは父上のご回復だ。晴明を呼べ」
東三条殿にやってきた晴明。
晴明〔ユースケ・サンタマリア〕「うわぁ・・・。障気が・・・。障気が強すぎる。これでは何も見えない。ご退席を。右大臣様と私だけにしてください。早う!」
道隆「(道兼、道長に目くばせする)下がろう」
安倍晴明は祈祷を始め、多くの高僧たちによる祈祷も行われた。
眠る兼家を前にして、道隆らも祈るのだった。
その中、霊媒師に降りて来たのは、弘徽殿の女御、忯子であった。兼家につかみかかろうとする霊媒師を必死に止めに入る道長だが、逆に首を絞められる。
晴明が送った念によって気を失う霊媒師。
その夜。
なぜ亡き忯子の霊が、父・兼家にとりついたのかと道隆、道兼らに問う道長。
道隆から、晴明を使って忯子のお腹の子を呪詛させた結果、母子ともに死に追いやることになったことを知らされるのでした。
一方、清涼殿で、花山天皇は晴明から報告を受けていました。
花山天皇「それで、どうだったのだ?東三条殿での祈祷は」
晴明「亡き忯子様の霊が右大臣様に取りついておりました」
花山天皇「なんと・・・。それは、まさか忯子が成仏できていないということか?」
晴明「恐れながら、そのようにございます」
花山天皇「何故、成仏できぬのじゃ」
晴明「恐らくは、右大臣様を憎むあまり・・・」
義懐「右大臣が忯子様を呪詛しお命を奪ったということか」
晴明「それは分かりませぬ」
花山天皇「かわいそうな忯子・・・(泣き崩れる)右大臣こそ死ねばよい。死ね!死ね、右大臣!」
晴明「そのようなお言葉は!忯子様をこの世にますますお引止めすることになります」
花山天皇「許せ・・・忯子・・・」
なるほど、忯子の霊が成仏できていない⇒花山天皇に忯子の霊を弔うため退位して出家することをそそのかす、といったことの布石ですね。
花山天皇、完全に踊らされてますね(´-`)。
晴明、兼家と完全に繋がっとるな~( º言º)。
ということで、長くなりましたので、『第8回「招かれざる者」の振り返り』その2は、その3へ続かせていただきます(´-`)。
最後までお読み頂き、ありがとうございました🙇。