「光る君へ」への長い道のり ~『第12回 「思いの果て」振り返り』(その2)(ネタバレ)~[2876文字]
大河ドラマ「光る君へ」 第12回『思いの果て』 の振り返り、その2です。
※以下より、第12回のストーリーを記述しています。未視聴の方は先に第12回をご視聴ください🙇。
■[第12回『思いの果て』 振り返り]その2
騒がしい声を上げながら、藤原宣孝〔佐々木 蔵之〕が、藤原為時〔岸谷五朗〕の屋敷にやって来た。
宣孝「まひろの婿の話だが、ひらめいたぞ!」
まひろ〔吉高由里子〕「そのようなこと、お願いしておりません」
興味を示さないまひろだが、宣孝は一向に気にしない。
宣孝「何度申せば分かるのじゃ。この家の窮地は、まひろが婿取りをすれば、万事落着するのじゃ」
為時「宣孝殿のひらめきを聞いてみようではないか」
まあ聞くのはタダやし、宣孝の顔もたててやらんとな( º言º)。
宣孝「正四位下の左中将・・・・・・・実資殿はどうじゃ?」
実資様と聞いて、まひろは五節の舞の際に見た実資の姿を思い出す。
宣孝「わしは蹴まりの集いで付き合いがあるゆえ、話しはできるぞ。昨年、北の方が亡くなったそうで、ちょどよい」
宣孝、言いかた、言いかた( º言º)。
宣孝「実資様は名高い知恵者ゆえ、まひろの賢さにひかれるやもしれぬ」
まひろ「あのお方は父上よりも学識がおありなんですか?」
為時「うん。学識ももちろんおありだが、実資様の素晴らしいところは、権勢にこびないところだ」
宣孝「学識があり、人望があり、何より・・・財がある。まひろの婿に願ってもない。ん~~、願ってもない方だ。ハハハ・・・」
財があることが一番なんやね、宣孝( º言º)。
ちなみに、歴史学者の繁田信一氏は著書の中で、紫式部が婿を迎えるのが遅かった理由を、父・為時が「長く不遇をかこっていたためだったのだろう」と見ています。
であれば、経済的に苦しいから財を持っている婿をとろうしているのは、当時の考え方とは一致しない、ドラマとしての設定?と思うのですが…。
現場からは以上です(´-`)。
ーその頃、藤原実資は、赤痢にかかっていた。
宣孝は見舞いの品を持参する。
宣孝「実資様とは、蹴まりの集いで親しくしていただいておりますが、先日、お目にかかったときは、お健やかで病の気配なぞありませんでした」
家人「3日前に、にわかに…」
宣孝「どうぞお大事にとお伝えくださいませ。今から文をしたためますので、その巻物と共に実資様にお渡しくださいませ」
家人「お会いになれますが」
宣孝「いやいや いやいや いやいや いやいや・・・。今日はご遠慮いたす」
赤痢がうつるのがイヤやったんか、宣孝( º言º)。
そこに、腹を押さえ土色の顔に脂汗を浮かべた実資が、家人に肩を貸してもらい、廊下の先を横切って厠に行くのが為時の目に入った。
その夜、為時の屋敷ー。
宣孝「あれは駄目だ。もう半分死んでおる。次を探そう」
宣孝、言いかた、言いかた( º言º)。
まひろはもうおやめくださいと言うが、宣孝はこれを一喝する。
宣孝「そなたひとりのことではない。かすみを食ろうて生きていけるとでも思っておるのか。甘えるな!」
一方、腹の具合が落ち着いた実資は日記を書いていた。
実資「『鼻くそのような女との縁談あり』」
実資、言いかた、言いかた( º言º)。
宣孝からの見舞いの巻物を開く実資。
巻物の中に、薄い衣を纏った女の絵が。
実資「おお・・・。(絵を取り出す)おお・・・見えておる・・・」
ロバート秋山寄りの実資(´-`)。
後日。屋敷の庭で野菜を洗うまひろー。
まひろ「(心の声)見知らぬ人の北の方になる・・・」
道長と言い争いをしたあの夜のことを回想するまひろ。
まひろ「(心の声)ならばどうすればいいのだ・・・」
夜、東三条殿。
道長〔柄本佑〕は道綱〔上地雄輔〕と酒を飲んでいた。
道綱「俺ね、従四位下にしてもらったのはいいのだが、どこ~に行っても、相手にしてくれぬのだ。どうすればいいと思う?」
道長「はあ・・・」
道綱「俺は道長より11も年上だが、うつけだからな~」
道長「ご自分のことをそのような・・・」
道綱「東三条殿に行ったと言ったら、母上は怒るかな?摂政(兼家)様、今でも母上のもとにお通いなんだよ。知ってた?」
道綱から目を逸らし、道長は酒を飲んだ。
道綱「すまぬな。嫌なことを言って」
道長「そのようなことで、嫌にはなりませぬ」
道綱「嫡妻は一緒に暮らしているけど、妾はいつ来るかもわからない男を待ち続けているんだよな。男は精一杯かわいがってるつもりでも・・・・・・妾は、常に、つらいのだ」
まひろと言い争いをしたあの夜のことを回想する道長。
道長「(心の声)ならばどうすればいいのだ・・・」
道綱「聞いてる?」
道長「聞いております」
道綱「何だよ~。いつも、しれっとしおってさあ!」
後日。兼家〔段田安則〕の執務室に呼ばれた左大臣・源雅信〔益岡 徹〕。
兼家「わざわざお出ましいただき、申し訳ない。実は、愚息 道長のことでお願いがございまして。道長が、左大臣家の姫君をお慕い申しておると申すのです」
まひろと言い争いをしたあの夜、道長は兼家に会い、左大臣家に婿入りする話を進めてくれるようお願いしていたのだった。
兼家「息子の願い、なんとか叶えてやりたいとも思い、左大臣様のお胸の内をお聞かせいただきたく、お招きしたのでございます」
初手から兼家に追い詰められてるやん、雅信( º言º)。
婿入りさせたい兼家vs. 摂政の家からの婿は嫌だ雅信。両者、ファイッ(´-`) 。
ということで、長くなりましたので、『第12回「思いの果て」の振り返り』その2は、その3へ続かせていただきます(´-`)。
最後までお読み頂き、ありがとうございました🙇。