「光る君へ」への長い道のり ~『第12回 「思いの果て」振り返り』(その1)(ネタバレ)~[1771文字]
大河ドラマ「光る君へ」 第12回『思いの果て』 の振り返り、その1です。
※以下より、第12回のストーリーを記述しています。未視聴の方は先に第12回をご視聴ください🙇。
■[第12回『思いの果て』 振り返り]その1
寛和二年(986年)ー。
藤原為時〔岸谷五朗〕の妾、高倉の女・なつめ〔藤倉みのり〕が粗末な家の床に臥せっている。
為時は、臨終を前にしたなつめに得度をさせていた。
読経を終えた僧侶が、両手を合わせて数珠をしたなつめの髪をひと房きり落とした。
僧侶「得度、相成りました」
為時「ありがたく存ずる」
なつめの手を握った為時は、目を閉じているなつめに話しかけた。
為時「これで案ずることはない。よかったな」
弱弱し気に微笑むなつめ。為時となつめを門の外で見ていたまひろは去っていく僧侶に頭を下げた。
その気配で、為時はまひろが来ていることに気付く。
なつめが荒い息をして為時の手を掴む。
為時「どうした?何だ?」
なつめ「さ・・・わ・・・」
為時「さわ?娘に会いたいのだな?」
頷くなつめ。為時はまひろに声をかけた。
為時「まひろ、頼みがある。なつめには娘がおる。別れた夫のもとで育てられている。会わせてやりたい。(なつめを)一人で置いてゆけぬゆえ、お前にしか頼めぬ」
まひろ〔吉高由里子〕「わかりました。その住まいは・・・」
従者・乙丸を従え、走るまひろー。
はい、ここでオープニングどーん!ヽ(≧▽≦)ノ。
なつめの娘・さわ〔野村麻純〕を連れ、駆けて戻るまひろ
まひろ「(為時に)さわさんをお連れしました」
頷く為時。意識がもうろうとしているなつめを見て立ち尽くすさわ。はいりなさいと為時はさわに声をかけた。
まひろがそっとさわの背中を押す。なつめの側に座わるさわ。
為時「なつめ。さわだぞ」
為時の声に、うっすらと目を開けて。震える手をのばすなつめ。その手を握っるさわー。
その日の夕暮れ。なつめの手を握った為時。二人は微笑みあう。
ナレーション:為時に慈しまれたなつめは、穏やかに世を去った。
後日、為時の屋敷。
小袖姿で庭で育てている野菜に水をやるまひろ。背後で声がしたので、立ち上がり振り返ると、従者を連れたさわがいた。
まひろ「さわさん!」
さわを屋敷の中に入れ、小袖からうちきに着替えるまひろ。
まひろ「喪が明けて、父は漢学の指南に出ていますし、家のことは私と弟の乳母でやっておりますので、一日中、走り回っております」
お見苦しい姿をお見せしてしまって…と言うまひろに、さわは、いいえ、すばらしいと思いましたと言う。自分は父に女子は何もするなと言われているので、何もできませんとー。
さわ「そのくせ父は今の母の子ばかりかわいがり、私には目もくれません。でも、まあ、それも宿命です。まひろ様のおかげで母にも会えましたし。庭仕事、お手伝いさせてください!まひろ様にいろいろ教わりとうございます」
床拭き、畑仕事を手伝うさわに、まひろは琵琶の弾き方を教えるなどして、楽し気に過ごすのだった。
書物の天日干しをしながら、さわはまひろに話しかけた。
わさ「まひろ様はたくさんの書物をお読みで、文も歌もお上手で。たくさんの殿御が文を送って来るのでしょうね」
まひろ「文をくれたのは一人だけよ」
さわ「まひろ様に文をくれた方はどんな方ですか?」
まひろの脳裏に浮かぶ道長の姿。
さわ「今、思い出しておられましたね。私はもの知らずのうつけですが、そういう勘は働くのです」
事情を知らない父の妾の娘がぐいぐい来る(´-`)
まひろ「そんな不思議な力があるの?」
さわ「そのお方は、背が高くて…シュ~ッとした感じ?隠してもお顔に出てますよ、まひろ様」
まひろは曖昧な笑みを浮かべるのだった。
シュ~ッ……実資?(´-`) 。
どうしてそう思った?( º言º)。
数日後ー。騒がしい声を上げながら、藤原宣孝〔佐々木 蔵之〕がやって来た。
宣孝「まひろの婿の話だが、ひらめいたぞ!」
ひらめいたというか、婿はお前だって話ですよね(´-`) 。
ということで、長くなりましたので、『第12回「思いの果て」の振り返り』その1は、その2へ続かせていただきます(´-`)。
最後までお読み頂き、ありがとうございました🙇。