ジョブズ、SONYに現る
Hello world,はーぼです。スティーブ・ジョブズがSONYの厚木工場に、SONYが開発・製造していた3.5インチディスクドライブを購入するための商談にやってきたという話をご存じでしょうか。
ボクは初めて知りました。時は1983年3月10日だったそうです。
娘の名前をつけた「リサ」というPCにぜひとも搭載したい、とジョブズは、言いながらも、実のところは、開発中のマッキントッシュに搭載する腹積もりでした。
しかし、その時にジョブズが提示したのは1台75ドル。この額はあまりにも安くてSONYにすれば、「お話にならない額」だったようです。
そんな金額ではとても、というSONYに対してジョブズも売ってくれるまで帰らない、と双方が一歩も譲らずで、初日は終わったそうです。
ところが翌日の商談二日目、意外なことにSONY側が折れて、ジョブズの言い分を飲み、一転して話は円満に進むことになりました。
これには、どうやって入手したのかはわかりませんが、SONYの工場で着られていた作業着で商談に臨むという意表をついた作戦をとってきたジョブズも、SONY側の譲歩に大喜びだったとか。
どうもSONY内部では、3インチフロッピーディスクドライブを開発していた松下・日立とのフロッピーディスクドライブのデファクトスタンダードをめぐる争いを優位に進めるために、アップルと契約を結んで3.5インチ陣営に加ええようという思惑があり、そのためにあえて利益を度外視してジョブズの提案を受けようよと、SONY内部で調整が行われたというのが真相のようです。
しかし、なんと、マッキントッシュのフロッピーディスクドライブはSONY製だったんですね。これも知りませんでした。
以上は、今読み始めている本「ソニー 森田昭夫」の導入部のエピソードです。
週末は、この本の読書で楽しめそうな予感がします^^;。
ではでは、本日はこれまで。Good-bye world,はーぼでした。