「光る君へ」への長い道のり ~『第11回 「まどう心」振り返り』(その1)(ネタバレ)~[2279文字]
大河ドラマ「光る君へ」 第11回『まどう心』 の振り返り、その1です。
※以下より、第11回のストーリーを記述しています。未視聴の方は先に第11回をご視聴ください🙇。
■[第11回『まどう心』 振り返り]その1
第11回『 月夜の陰謀』は前回の寛和の変がもたらした影響を描いている回といえるのではないかと思います(´-`)。
のっけから為時がショックで放心状態やな( º言º)。
寛和2年(986年)夏ー。
蝉の鳴き声の中、屋敷に戻った為時〔岸谷五朗〕をまひろ〔吉高由里子〕らは出迎える。
だが為時はそれに応えることもせずに、庭先から上がり、ふらふらと崩れ落ちる。
まひろ「父上・・・。いかがされました?」
為時「終わりだ・・・」
そこにやって来る惟規〔高杉真宙〕。
惟規〔高杉真宙〕「帝がご退位されたって聞いたけど」
まひろ「えっ!」
為時「そうだ。わしは式部丞の官を免ぜられ、蔵人の職も解かれた」
まひろ「何故、帝はにわかに退位されたのですか」
為時「わからぬ。されど昨夜何かが起きて、元慶寺でご出家。右大臣様が新しい帝の摂政になられた。新しい帝は、僅か7歳。これからは摂政様の思いのままだ」
惟規は為時の傍らに座り、のんきに言う。
惟規「式部丞には、次の除目でまた任じられることも・・・」
だが為時は、そんな希望的観測を否定する。
為時「それはない。兼家様はわしをお許しにはなるまい。この先の除目に望みは持てぬ」
惟規「それって・・・私はこれからどうなるんです?」
為時「父はもう何もしてやれぬ。死ぬ気で学問に励め」
まひろの方を向いて、情けない顔をする惟規。
学問、嫌いやもんな( º言º)。
はい、ここでタイトル、どーん(´-`)。
関白・藤原頼忠の屋敷ー。
藤原公任・藤原斉信・藤原行成らが、昨夜の出来事について語り合っていたー。
斉信〔金田哲〕「まさか、あの帝が出家されるなんて・・・。まだ19だぞ」
公任〔町田啓太〕「忯子様が亡くなられて、弱っておられたとは聞くが・・・」
斉信「それでも若すぎるだろう。世を捨てるには」
行成〔渡辺大知〕「まことに・・・」
斉信「しかも、真夜中に何をどうやったんだ」
公任「あの日の明け方、道長が、帝が譲位されたことを父に知らせるため馬を駆ってわが屋敷に参った。俺は物陰から見ていただけだが、あの日の道長はいつになく厳しい顔をしておった」
斉信「道長も一枚かんでるとなると、一家を挙げてのはかりごとだな。やるもんだな~」
公任「褒めている場合か?」
そこにやって来る道長〔柄本佑〕。
道長「遅れたか?」
公任「いや」
斉信「この前、頼まれた詩経を写してまいりました」
道長「おお。ありがたい」
斉信「それで、どうやって真夜中に帝を連れだしたのだ?」
道長「聞かない方がいいよ」
公任「もう終わったことだ」
行成「席に着きましょう」
やって来た博士を迎える四人。
公任「本日は、王維について論じたく存じます」
席に着いた道長を見る行成。それに気づく道長。
道長「ん?」
行成「お顔つきが・・・」
道長「顔がどうした?」
行成「いえ・・・」
巻紙に書き写された儒教の経典のひとつ「詩経」を見る道長。
道長[お~、さすが、見事な字だな」
行成「はあ・・・」
場面変わって土御門殿ー。
まひろは、父・為時の復職を頼みに、源倫子を訪ねた。
奥からやってくる倫子〔黒木華〕。
源倫子「まひろさん、どうなさったの?」
まひろ「突然お伺いして、申し訳ございません」
源倫子「私は暇ですからよろしいんですけど」
まひろ「今日はお願いがあって参りました。実はこの度のご退位により、式部丞の蔵人であった父が、官も職も失ってしまいました」
源倫子「まあ・・・」
まひろ「父は表裏のない真面目な人柄で、学者としても右にです者がいないほどの学識がございます。必ずや新しい帝のお役にも立てると思いますので、なんとか左大臣様に・・・」
源倫子「(きっぱりと)それは難しいわ。だって、それ摂政様がお決めになったことでしょう?」
まひろ「はい、ですから、左大臣様に・・・」
源倫子「摂政様のご決断は、すなわち帝のご決断。左大臣とて覆すことはできません。ごめんなさいね、お力になれなくて」
まひろ「では、摂政様に直接お目にかかって・・・」
源倫子「(強い口調で)おやめなさい。摂政様はあなたがお会いできるような方ではありません」
ということで、長くなりましたので、『第11回「まどう心」の振り返り』その1は、その2へ続かせていただきます(´-`)。
最後までお読み頂き、ありがとうございました🙇。