「光る君へ」への長い道のり ~『第44回 「望月の夜」振り返り』(その4)(ネタバレ)~[1357文字]
大河ドラマ「光る君へ」 第44回『望月の夜』 の振り返り、その4です。
※以下より、第44回のストーリーを記述しています。未視聴の方は先に第44回をご視聴ください🙇。
■[第44回『望月の夜』 振り返り]その4
威子が中宮となったことを祝ううたげが、土御門殿で催されたー。
酒を飲む道長〔柄本佑〕。見つめる まひろ〔吉高由里子〕。
道長は盃に目を止め、実資〔秋山竜次〕に視線を送る。気付いて道長の前に座る実資〔秋山竜次〕。
道長「摂政に盃を勧めてくれぬか?」
実資「喜んで」
道長から盃を受け取り、頼通〔渡邊圭祐〕の元へゆく実資。
実資「太閤様からでございます」
盃を受け取り、道長に向い、頭を下げる頼通。盃に口をつけ、教通〔姫小松柾〕にまわす。
道長に一礼し、ひと口飲む教通。
盃は巡り、顕光〔宮川 一朗太〕、公季〔米村 拓彰〕、道綱〔上地雄輔〕。続いて、斉信〔金田哲〕、公任〔町田啓太〕、俊賢〔本田大輔〕、行成〔渡辺大知〕。
めぐる盃を見届け、そっと目をつむる道長。立ち上がり、ほの明るい縁に出る。
道長「実資殿」
側に控える実資。
道長「今宵はまことによい夜だ」
薄雲をまとった月。
道長「歌を詠みたくなった。(実資を見て)そなたに、返しの歌をもらいたい」
実資「私のような者には、とてもとても‥‥」
道長「頼む」
実資「これより、太閤様が歌を詠まれます」
道長に向き直る一同。雲が流れ、姿を現す長い月。
道長「この世をば わが世とぞおもう 望月の かけたることも なしと思えば」
息を飲むまひろ。道長を見つめる娘たち。穏やかにほほ笑む倫子。
実資「そのような優美なお歌に、返す歌はございませぬ。元稹が菊の歌を詠んだ時、白楽天は深く感じ入って返歌できず、代わりに元稹の歌に唱和したと申します。今宵も皆で唱和いたしましょう。この世をば わが世とぞおもう 望月の‥‥」
一同「この世をば わが世とぞおもう 望月の‥‥」
実資「かけたることも なしと思えば」
一同「かけたることも なしと思えば」
一同「この世をば わが世とぞおもう 望月の
かけたることも なしと思えば」
一同「この世をば わが世とぞおもう 望月の
かけたることも なしと思えば」
降り注ぐ月の雫。月光の中で、まひろを振り返る道長。ふたりの目が合う。道長の頬が緩む。漆黒の空から下界を照らす満月。
一同「この世をば わが世とぞおもう 望月の
かけたることも なしと思えば」
以上で『第44回「望月の夜」』の振り返り』は終了です(´-`)。
最後までお読み頂き、ありがとうございました🙇。