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【購書紹介】名奉行ここにあり『駿河の海~名奉行 筒井政憲異聞~』

今、幕末期に結ばれた日本とロシアの和親条約について、ちょことちょこと書いたりしています。

その中の主要登場人物として、ロシア側はプチャーチン海軍中将、日本側は幕臣、川路 聖謨かわじ としあきら筒井 政憲つつい まさのりといった人が出てくる予定です。

このうち、筒井 政憲つつい まさのりは当時70代半ばで、この時代としてはかなり高齢なこともあり、交渉の代表として重しの役割を受け持ち、交渉自体は川路 聖謨かわじ としあきらが主に前面に出て行われたようです。

ところで、江戸時代の名奉行と言えば、ほとんどの人は時代劇テレビ番組の影響からか、南町奉行の大岡越前や北町奉行の遠山の金さんを思い浮かべると思うのですが、実は日露和親条約の功績者の一人である、筒井 政憲つつい まさのりは20年間もの間、南町奉行を務めており、その間にも結構大きな事件にかかわりをもっているようです。

『駿河の海~名奉行 筒井政憲異聞~』は、その筒井 政憲つつい まさのりが南町奉行に就任し、大事件を裁いていく、娯楽時代小説です。

人柄よく、私欲なき名奉行・筒井伊賀守政憲。
今日も出来する厄介事に、三人の個性的な仲間たちと全身全霊で対峙する。行方不明となった幕臣の奥方探索、伊能忠敬の地図略奪事件、江戸をにぎわす小普請坊主・河内山宗春の捕物劇…。
剣呑な事件と息もつかせぬ剣戟に胸躍り、誉れ高き政憲の人情裁きが心を打つ新シリーズ、堂々たる登場。こんな奉行を待っていた!

amazon より引用

新シリーズと書いてますが、この後は書かれてないようなので残念ですが、実際の史実とはちょっと離れて、時代小説を読んでみるのもまた一興ということで、電子書籍版を買ってみました^^。

ちなみに、奈良奉行時代の川路 聖謨かわじ としあきらを主人公にした『桜奉行 幕末奈良を再生した男 川路聖謨』という小説もあるようなので、そちらもいつか読んでみたいものです。(こちらは紙の本のみです)

大国ロシア相手に和親条約締結を成し遂げた幕末敏腕外交官・川路聖謨
その知られざる奈良奉行時代を直木賞作家が描く

明治元年三月十五日──江戸城総攻撃の日 前日の勝・西郷会談での攻撃回避決定を知らなかった川路聖謨(としあきら)は切腹の上ピストル自殺した──その時彼の目に映ったものは 奉行として初めて目にした古都奈良の桜ではなかったか
世相がすさみ町も寺もあれていた奈良を立て直した人間味豊かな川路。なかでも特筆すべきは庶民も巻き込んだ桜楓の植樹活動である
その時植えられた桜は 百六十年たった今も 奉行所の裏を流れる佐保川の堤で美しい花を咲かせている

amazon より引用

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