[学者・軍人・政治家]【17】陥落目前[1551文字]

核兵器のある世界はどういう経緯で出来たのか、歴史の流れをたどっていくシリーズの17回目です。

 前回は、ドイツ軍の進行を阻んだベルギーのリエージュ要塞が陥落するまで、でした。

 今回は、フランス軍・イギリス軍とドイツ軍が戦闘をはじめて、ドイツ軍がパリ目前まで迫るまでです🙂。

 尚、物理学をはじめとする様々な専門的または難解な話は、ボクに基礎知識すら無いため😵‍💫、ご質問されてもお答えできませんのでご了承ください。


 軍主力をフランス南部に集結させたフランス軍は、普仏戦争によりドイツ領となったアルザス=ロレーヌ地方を奪還して、ドイツ南方からドイツ首都ベルリンに向けて進撃を行う作戦、『第17号計画』を推し進めた。
 
 フランス軍総司令官ジョゼフ・ジョッフル将軍指揮のもと、フランス軍は8月7日にドイツ領アルザスへ侵攻し、フランス国歌「ラ・マルセイエーズ」を高らかに歌いながら、ミュルーズ占領を行う。
 しかし、その翌日8月8日から始まったドイツ軍の反撃により、退却を行う。
 8月14日に、フランス軍第1軍、第2軍はドイツ領ロレーヌを攻めるも、コンクリートで守れらた要塞に突撃を行っては死者の山を築き上げる。
 8月20日より反撃を行なったドイツ軍も甚大な被害を出した。
 フランス・ドイツ双方でそれぞれ死傷者20万人を出したといわれている。

 8月21日にフランス軍第3軍、第4軍が『第17号計画』に基づき
アルデンヌ高原で一大攻勢をかけるが、ドイツ軍の火力によって、逆に撃退される。
 8月17日にフランスに上陸したイギリス遠征軍は、8月23日にドイツ軍第1軍とベルギー領内のモンスで激突。フランス第5軍と連携し共同作戦をとるが、ドイツ軍の攻勢に戦線を維持できず、撤退を始める。
 フランス軍・イギリス軍は、フランス北東部のマルヌ川まで撤退を行なった。
 ドイツ軍はフランスの首都パリへと迫る。ドイツ軍の一部はエッフェル塔を望む地点まで迫っていたという。

 9月2日、フランス政府は、首都をパリから、フランス南西部のボルドーに移す決定をするのだった。


参考・引用資料:
●「シーベルトとベクレル」 山崎岐男著
●「キュリー夫人伝」 エーヴ・キュリー著
●「キュリー夫人と娘たち」 クロディーヌ・モンテイユ:著
●「プルトニウム」 ジェレミー・バーンシュタイン著
12月1日 「ウラン」の発見者マルティン・クラプロート誕生(1743年)(ブルーバックス編集部) | ブルーバックス | 講談社 (gendai.media)
●エックス線物語 馬場祐治 著
●「核エネルギーの時代を拓いた10人の科学者たち」 馬場祐治 著
●「原子爆弾」 内山克哉 著
●「大気を変える錬金術」 トーマス・ヘイガー 著
●「毒ガス開発の父ハーバー 愛国心を裏切られた科学者」 宮田 親平 著
●「リーゼ・マイトナー 核分裂を発見した女性科学者」 マリッサ・モス 著
●「核分裂を発見した人: リーゼ・マイトナーの生涯」 シャルロッテ ケルナー 著
●「リーゼ・マイトナー: 嵐の時代を生き抜いた女性科学者 1878-1968」 R.L.サイム 著
●「第一次世界大戦史」 飯倉 章 著
●「毒ガスの夜明け」  井上 尚英 著
●「八月の砲声」    バーバラ・タックマン 著
●「第一次世界大戦」 木村靖二 著
●「勃発! 第一次世界大戦」 山崎 雅弘 著  
●「オットー・ハーン自伝」  オットー・ハーン 著
●「ヒトラー(上):1889-1936 傲慢」 イアン・カーショー 著
●「ヒトラー: 虚像の独裁者」 芝 健介 著
●「マルヌの会戦」 アンリ・イスラン 著
放射線医学の歴史 (radiology-history.online)
原爆と放射能のイメージ 中尾麻伊香 著
リエージュの戦い Wikipedia


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はーぼ
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