時には60年代フォークを~「悲しくてやりきれない・この世の果てまで~[1035文字]
子供の頃、日本映画よりも、断然アメリカ映画が好きでした。
日本映画はなにか物悲しくて泥臭くて貧乏くさい感じがして見終わっても気分が晴れず、だから、楽しくて華やかで最後は無理やりでもハッピーエンドで終わるそんなハリウッド黄金時代の映画が好きでした。
音楽も悲しいフォークソングよりも、楽しく軽快な80年代ポップスが本質的には好きだったりします。
小説も、ジュブナイルやクラシックなミステリを好むのは最後がハッピーエンドに終わるからなのだと思います。
楽しいことばかりじゃない人生だからせめて映画や歌や小説など、空想の翼を羽ばたかせられる世界ぐらいは、楽しいものであってほしいという願いがあったのだろうと、今振り返ればそう思ったりします🤔。
まぁ、あるていど世の中にもまれていると、避けていたカテゴリーの作品の良さも少しはわかって来たような気もしますけれど^^;。
救いようなく悲しい時は前向きな歌よりも、かえってその悲しみに浸る歌の方が、心鎮まる時があると思えるようになったのは、いつの頃からだったのかなぁ。
今もごくたまに聞くことがあるのが、邦楽では「悲しくてやりきれない」、洋楽では「この世の果てまで」。
「悲しくてやりきれない」は、映画『この世界の片隅に』のオープニングでも使われました。
オリジナルのフォーク・クルセダーズ版も1960年末の時代が感じられる古さの味わいがあっていいいのですが、ボク的には女性の声の方がしっくりときます。
特に多部未華子さんの声は透明感があって、ボクは一番好きです😌。
洋楽の「この世の果てまで」。
タイトルの『The End Of The World』はそのまま訳すと『この世の終わり』になると思います。
『この世の終わり』の方がより哀しみの心象風景をうたう歌詞の世界を表していると思います。
オリジナルのスキーター・デイヴィス版もカーペンターズ版もどちらも良くて甲乙が付けられません。
悲しい時があると海を見に行く人がおられるように、ボクは音楽を聴いたりします。
出不精なもので💦
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