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切り裂きジャック、時系列の勘違い

19世紀末、正確には19998年。大英帝国の首都ロンドンを震撼させた殺人鬼切り裂きジャック。
5名の(もしくはもっと多くの)人を殺害し、結局捕まることなく、忽然とロンドンの霧の中に消えてしまい、今なお事件の真相は闇の中です。

切り裂きジャックを題材にした推理小説は多く書かれていますが、アガサ・クリスティの「ABC殺人事件』もクリスティなりの切り裂きジャック事件の真相を推理したものではないでしょうか。

ところで、切り裂きジャックがロンドンを騒がせていたころとほぼ同じ時期書かれた小説で、これまた有名な『ジキル博士とハイド氏』があります。

僕はてっきりこの小説も切り裂きジャック事件に触発されて書かれたものとばかり思っていたのですが、たまたま見たWikiでは『ジキル博士とハイド氏』は1885年に書かれて出版されたのは1886年なのだそうです。

つまり切り裂きジャック事件が起きる2年も前に、『ジキル博士とハイド氏』は世に出ていたんですね。これでは切り裂きジャック事件に触発されようがありません。

子供のころからずっと勘違いしていたのが、今になって間違いだとわかるのも変な感じですね。

ちなみに、切り裂きジャックをモチーフにした作品で、島田荘司氏の『切り裂きジャック 百年の孤独』は、小粒ながら、ホームズの短編を読んでいるような謎の解かれ方が結構好きだったりします。

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