「光る君へ」への長い道のり ~『第9回 「遠くの国」振り返り』(その2)(ネタバレ)~[3257文字]
大河ドラマ「光る君へ」 第9回『遠くの国』 の振り返り、その2です。
※以下より、第9回のストーリーを記述しています。未視聴の方は先に第9回をご視聴ください🙇。
■[第9回『遠くの国』 振り返り]その2
「その2」は陰謀パートですね (´-`)。
史実に絡んでいるから、ある意味分かりやすい所があるかもな ( º言º)。
寛和二年(986年)ー。
清涼殿。
体を横たえている花山天皇〔本郷奏多〕に、漢文の読み聞かせをする為時〔岸谷五朗〕。
為時「仲尼 昔夢 周公 久・・・」
しかし花山天皇の口からは、「忯子・・・」と寵愛していた、亡き女御の名前が出るのみでした。
そこに道兼〔玉置玲央〕が薬湯を持ってきます。
円融天皇のこともあるので、毒でも入っているのかと思っちゃいますね (´-`)。
体が良くなると思えぬが・・・お前が言うなら飲もう、と言って素直に薬湯を飲む花山天皇。
うわぁ、花山天皇、道兼を完全に信用しとるやん。腹心扱い! ( º言º)。
花山天皇「不味くて涙が出るわ・・・。忯子を思って涙し、薬湯で涙し・・・。朕の人生とは、何であったのであろうか・・・」
蔵人所ー。
執務に励む実資〔秋山竜次〕の元に、義懐〔高橋 光臣〕がやってきました。
実資は義懐頭を下げます。
義懐「蔵人頭、帝に女子を送り込め」
どストレート!オブラートにつつまんかい! ( º言º)。
実資「帝には、姚子様、諟子様、婉子様がおられます」
三人もいますやん! (´-`)。
ちなみに、婉子様は、花山天皇退位後、実資に嫁ぐんやけどな( º言º)。
義懐は実資の言葉に対し、もっとつぎ込めと命じます。
義懐「今のままでは、皇子さえもうけられず、政さえ滞りかねぬ」
実資「いくら大勢の女子をつぎ込んだとて、帝のお心が癒されねば、どうにもなりませぬ」
義懐「それを促すのも蔵人頭の役目であろう。その方の怠慢である」
実資「何・・・。(清涼殿から戻って来た道兼に気付き話しかける)帝のご様子はどうじゃ?」
道兼「亡き忯子様のことをお思いになり、今日も涙しておられました」
義懐「いつまでメソメソされておるのだ。新しい女子を抱けば、お気持ちも変わろうというものだ」
実資「(立ち上がる)なんという不敬な!」
義懐「己の怠慢を棚に上げて、偉そうなことを申すな」
実資「私ほどの勤勉な者に向って、怠慢とは無礼な!!」
出ましたね~、ロバート実資か、ばくはつ五郎か (´-`)。
誰やねん、そいつ? ( º言º)。
実資の屋敷。帰宅した実資が奥さん相手に、酒を飲みながら愚痴っています。
実資「わしを公卿にしておけば、このようなことにならなかったのだ。何もかもわしを公卿にしなかったのが悪い!(と盃を、妻の桐子に差し出す)」
奥さんもエライとばっちりですね(´-`)。
桐子「はいはい」
実資「何故、義懐ごときが公卿で、わしが公卿でないのだ。さきの帝は全てのことをよくご覧になっていた。さきの帝が懐かしい!」
桐子「懐かしんでも、院が帝に戻られはしませんから」
実資「分かっておる!」
桐子「分かっておるなら、もう言わないで」
せやな( º言º)。
実資「わしが公卿であったら、どんな帝でも正しくお導きできるのに。わしが公卿であれば!」
あ、道長みたいな発想してますやん (´-`)。
桐子「じゃあ、それ日記に書けばよろしいのでは?そうよ、日記、日記」
実資「日記には書かぬ!恥ずかしくて書けぬ」
自覚してはいるんやな ( º言º)。
お疲れっす (´-`)。
一方、東三条殿。
眠り続ける兼家〔段田安則〕の手を取り、詮子〔吉田羊〕はつぶやく。
詮子「父上・・・今日はお手が温かいわ。(兼家の寝顔を覗き込み)父上にもしものことがありましても、東宮 懐仁様の後ろ盾はございますので、どうぞご安心くださいませ。お心おきなく、旅立たれませ」
詮子の言葉が終わるや否や、突如、兼家は両の目を見開いて、詮子の方に顔を向く。
兼家「そうはゆかぬぞ」
詮子「キャ~~~!!!」
東三条殿に響き渡る詮子の悲鳴。
ホラーやね ( º言º)。
兼家を囲む道隆〔井浦新〕、道兼、詮子、道長〔柄本佑〕らチルドレン。
道長「ち・・・父上の病は偽りだったということでございますか?」
兼家「内裏の殿上間で倒れたところまではまことである。家で目覚めたが目覚めなかったことにした。なにゆえか?これは、我が一族の命運にかかわる大事な話じゃ。身を正して、良く聞け」
回想シーン。
兼家が倒れたため、道隆に呼ばれて東三条殿にやってきた晴明〔ユースケ・サンタマリア〕。
晴明「障気が強すぎる。右大臣様と私だけにしてください」
祈祷を行う晴明。うめき声をあげて、兼家が目覚める。
晴明「右大臣様、気が付かれましたか?ただいま、皆さまを」
兼家は晴明を、待てと制する。
兼家「わしはどうなる?このまま、東宮 懐仁様のご即位を見届けられず、死ぬのか?帝には・・・速やかにご譲位いただき・・・懐仁様のご即位を医師がねばならぬ・・・。されど、帝は思いの外、しぶとくおわし、わしには策がない」
晴明「策はございます」
晴明の言葉に息を飲む兼家。
晴明「私の秘策、お買いになりますか?」
兼家「買おう」
晴明の秘策とはー。
兼家はこのまま眠ったふりをし、内裏には、亡くなった忯子が怨霊となって右大臣に取りついたという噂を流すというものでした。
兼家「晴明は、自ら、その話を帝に申し上げた。いとしき忯子様の怨霊と知って、帝はおののいておいでらしい。のう、道兼」
道兼「(周りを見て誇らしげな顔で)日々、涙ながらに憂いておられます」
道兼にスポットライト来た~( º言º)。
兼家「これから先が、正念場じゃ。内裏でいろいろなことが起きる。わしが勝機を取り戻し、忯子様の迷えるみ霊が、内裏に飛んでいき、さまよっていると晴明が帝に申し伝える。忯子様のみ霊を鎮め、成仏させるために、帝がなすべきことは何か?これより、力のすべてを懸けて、帝を玉座より引き降ろし奉る。皆、心してついてこい。詮子、源なぞ何の力もない。わしについてこなければ、懐仁様ご即位はないと思え!」
玉座より引き降ろし奉るって、言葉は丁寧そうやけど、言ってる内容は不敬の極みやからな( º言º)。
ということで、長くなりましたので、『第9回「遠くの国」の振り返り』その2は、その3へ続かせていただきます(´-`)。
最後までお読み頂き、ありがとうございました🙇。