「数学ギョウザ」ショートショートnote杯
『クイズ・XXX』って覚えてる?文化人やタレントがクイズに回答する番組。当時大人気の。
一般参加者が持ち点を回答者にかけ、回答者がクイズに正解したら、回答者につけられた倍率とかけられた点をかけた結果が参加者の持ち点になり、10万点になれば優勝。その一般回答者で出たことあるの。
名物教授大会って企画で、数学のR教授が回答者で出ることになり、教え子の私と友人が一般回答者枠で出たの。自分の大学の教授にかけないわけにはいかないわよね。
R教授は雑学に詳しくて、正解率がよかった。
私たちは順調に持ち点を増やした。最終問題前、持ち点は5万点。R教授にかけられた倍率は2。
最終問題は「クロワッサンは、フランス語でなんという意味?」
そう「三日月」。知ってるよね。もちろんR教授に全部5万点かけた。
そしてR教授は満を持して大声で言った。「ギョウザ!」って。
人生初、頭の中が真っ白になったわ。
そう。これがR教授のあだ名「数学ギョウザ」の由来。
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