「光る君へ」への長い道のり ~『第42回 「川辺の誓い」振り返り』(その4)(ネタバレ)~[1089文字]
大河ドラマ「光る君へ」 第42回『川辺の誓い』 の振り返り、その4です。
※以下より、第42回のストーリーを記述しています。未視聴の方は先に第42回をご視聴ください🙇。
■[第42回『川辺の誓い』 振り返り]その4
宇治の別邸ー。百舌彦に案内されて、まひろ〔吉高由里子〕が来る。
縁の陽だまりにだらりと座った道長〔柄本佑〕。泣きべそでまひろに一礼し、下がる百舌彦。
縁に近づくまひろ。やせた体を柱に預け、首をたらして眠っている道長。側に腰を下ろすまひろ。涙を拭う。
まひろ「道長様」
微かに目を開け、顔をあげる道長。ほほ笑むまひろ。照れくさそうに笑う道長。
まひろ「宇治は、よい所でございますね」
道長「川風が心地よい」
まひろ「川辺をふたりで歩きとうございます」
澄んだ空の下。杖をつく道長。側にまひろ。野花の揺れる川辺に立ち、水面を眺める。
道長「早めに終わってしまった方が、楽だという、お前の言葉が分かった」
まひろ「今は死ねぬと、仰せでしたのに」
道長「誰のことも信じられぬ。己のことも」
まひろ「もうよろしいのです。私とのお約束は、お忘れくださいませ」
道長「お前との約束を忘れれば、俺の命は終わる。それで、帝も、皆も喜べば、それでもよいが‥‥」
まひろ「ならば、私も一緒に参ります」
道長「戯れを申すな」
まひろ「私も、もう終えてもいいと思っておりました。物語も終わりましたし、皇太后様も、強くたくましくなられました。この世に、私の役目は、もうありませぬ」
まひろを見ている道長。
まひろを「この川で、ふたり流されてみません?」
道長「お前は‥‥。俺より先に死んではならぬ」
川面に目を戻す道長。
道長「死ぬな」
まひろを「ならば‥‥道長様も生きてくださいませ。道長様が、生きておられれば、私も生きられます」
感情が堰を切ったようにあふれ出し、泣きだす道長。
道長の、震える背中を見つめるまひろ。
太陽の光の下、文机に硯を出すまひろ。墨をすり、まっさらな紙を置く。目を閉じる。筆先に墨を拭くませ、なめらかに文字を書いていく。
『光る君が お隠れになった後 あの光り輝くお姿を 受け継ぎなさることができる方は たくさんのご子孫の中にも いらっしゃらないのでした』
以上で『第42回「川辺の誓い」』の振り返り』は終了です(´-`)。
最後までお読み頂き、ありがとうございました🙇。