歴史のすみっこ話(4) 〜江戸の商才 河村瑞賢〜
嘘か誠かわからない歴史のすみっこ話。今回は山川出版の歴史こぼれ話の本に載っていた、江戸の材木商人、川村瑞賢という人のエピソードです。
江戸の大半が焼けたという大火災、「明暦の大火」(振袖火事ともいわれてますね)が起きたその直後、川村瑞賢は何両かのお金を手に、急ぎ木曽へと旅立ったそうです。
そして木曽についた川村瑞賢は、遊んでいた木曽の材木商人の子供を見つけると、持ってきた小判に穴をあけて、即席のガラガラのおもちゃを作って、それを子供にあげたあと、材木商人にこう言いました。
「江戸から来た者だが、木材をあるだけ売ってくれ。金はあとから店の者が持ってくる」と。
小判をつかって子供のおもちゃを作くり、惜しげもなくそれをあげてしまうとは、この人は江戸でもさぞや有名な商人なのだろう、そう思い込んだ木曽の材木商人は川村瑞賢にありったけの木材を売ります。
大火事が収まり、江戸では復興が始まります。
江戸の材木商人は木曽へと木材を買い付けに来ますが、すでに川村瑞賢が、買い取り契約をすませた後でした。
川村瑞賢は自分が買い取った値段よりもさらに高い値段で、江戸の材木商人に木材を売りつけ、巨額の利益を得たのでした。
商才があるというか、ちょっとずるい気もしますね。なんとなく後世の作り話っぽい気もしますが。
当時の江戸は、『火事と喧嘩は江戸の華』と言われるくらいですから、定期的に大火事が起きていたので、材木商人は需要があったんでしょうね。
あの紀伊国屋文左衛門も紀州のミカンを江戸に持ってきて売って大儲けして財を成したというのは伝説で、本当は材木とか建設で設けたんじゃなかったのかなぁ。
ではでは、本日の歴史のすみっこ話はここまで。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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