「光る君へ」への長い道のり ~『第11回 「まどう心」振り返り』(その2)(ネタバレ)~[2745文字]
大河ドラマ「光る君へ」 第11回『まどう心』 、その2です。
※以下より、第11回のストーリーを記述しています。未視聴の方は先に第11回をご視聴ください🙇。
■[第11回『まどう心』 振り返り]その2
第11回『 月夜の陰謀』振り返りその2です。
父・為時の復職を頼みに摂政・兼家〔段田安則〕に直接会うと言い出したところ、倫子〔黒木華〕から「おやめなさい」と、たしなめられたまひろですが、それでもあきらめきれずに東三条殿の兼家に会いに行くのでした(´-`)。
東三条殿ー。
兼家「為時の娘?」
平惟仲〔佐古井隆之〕「ええ。お目に書かれるまで帰らぬと申し、裏門に居座っておりますが、やはり追い返しましょうか」
思案顔の兼家だったが、なぜかまひろに会うことにするのだった。
東三条殿を案内されるまひろ。
まひろ(心の声)「ここがあの人の家・・・」
身分の違いを改めて感じるわね( º言º)。
中庭に面した広間に案内されたまひろのもとに兼家がやって来る。頭を下げるまひろ。上座にすわった兼家はまひろに、表を上げよと声をかけた。
兼家「賢いと評判の高い為時の娘とはそなたのことか。わしに何の用だ?」
まひろ「父のことでお願いに上がりました。摂政様の御ために父は長年お尽くし申してまいりました。不器用で至らぬところもあったやもしれませぬが、不得手の間者も精いっぱい務めておりました。何故、何もかも取り上げられねばならぬのでございましょうか。どうか父に官職をお与えくださいませ。どうか…どうか…お願い申し上げ奉ります(頭を下げる)」
兼家は、すくっと立ち上がり、まひろを見下ろした。
兼家「その方は誤解しておるのう」
まひろはその言葉に顔を上げ、兼家を見上げる。
兼家「わしのもとを去ったのは、そなたの父の方であるぞ」
まひろ「存じております。摂政様が長い間ご苦労であったと仰せ下さったと…」
兼家「そこまで分かっておって、どの面下げてここに参った。そなたの父はわしの命は聞けぬとはっきり申した。わしは去りたいと申すものを止めはせぬ。されど、ひとたび背いた者に情けをかけることもせぬ。わしの目の黒いうちにそなたの父が官職を得ることはない。下がれ」
動けずにいるまひろ。去っていく兼家。
だてに権力争いで勝ち抜いてないでという迫力を見せつけたな、兼家。会うのを断って何回も来られるよりも1回会ってやって、二度とこれないように、まひろの願いをぶった切ってますやん( º言º)。
東三条殿で帰るまひろを見かけた道長は思わず身を隠す。
兼家のもとに行った道長は、どなたがきていたのかと尋ねる。
兼家「虫けらが迷い込んだだけじゃ」
道兼のパパだけあるわ ( º言º)。
屋敷に戻ったまひろは、宣孝〔佐々木 蔵之〕が来ていることを知らされる。
父・為時は高倉の女のもとに行っており不在だった。
宣孝「摂政様に会いに行ったのか。お前、すごいな」
まひろ「すげなく追い返されました」
宣孝「会えただけでも途方もないことであるぞ。ひと言、慰めを言うぐらいのつもりで来たわしに比べて、お前はまことに肝が据わっておるのう。摂政様に直談判するとは…」
まひろ「私に何かできればと思いましたが…。下女たちにもいとまを出して、私もどこかで働こうかと」
宣孝「婿を取れ。有望な婿がおれば何の心配もない」
まひろ「このようなありさまの家に婿入りするお人なぞおりますでしょうか?」
宣孝「北の方にこだわらなければいくらでもおろう。ほほぅ…、そなたは博識であるし、話しも面白い。器量も……そう悪くはない。誰でも喜んで妻にするであろう。婿がおれば下女にいとまを出すこともないし、働きに出ずともよい。為時殿は好きな書物でも読んで暮らせばよい。誰か心当たりはおらぬのか?」
まひろ「おりませぬ。それに私は妾になるのは…」
宣孝「わしにも幾人かの妾がおるし、身分の低い者もあるが、その女子も満遍なくいつくしんでおる。文句を言うものなぞ、おらぬぞ。男はそのくらいの度量は皆あるものだ。もっと男を信じろ、まひろ。身分の高い男よりも富のある男がよいな。若くてわしのような男はおらぬかのう……ハハハ……」
笑い合う宣孝とまひろ。
後に夫婦になるふたりです(´-`)。
宣孝「探してみるゆえ、心配するな。為時殿には会えなんだが、まひろとはよい話ができた」
そう言って帰っていく宣孝。
東三条殿の庭で弓を引く道長。
父・兼家の「虫けらが迷い込んだだけじゃ」という言葉を思い出し、弓を大きく外してしまう。
道長とまひろは、ともに逢瀬の夜のことを思い出していた。
内裏ー。
ナレーション:摂政となった兼家は内裏の後宮内に直慮という自らの執務室を持った。早速、臨時の耳目を行なった。
兼家「一の座は摂政 藤原兼家。次いで、太政大臣 藤原頼忠。左大臣 源雅信。右大臣 藤原為光」
兼家「権大納言 藤原道隆、参議 藤原道兼〕」
ナレーション:兼家は息子たちを露骨に昇進させていった。
兼家「来るご即位の式に向け、一同大いに励むがよい」
梅壺の館。
幼い一条天皇が、母・詮子〔吉田羊〕のもとに駆け寄る。
詮子「お上、あなたはもう帝でいらっしゃるのですよ。走ったりしてはなりませぬ。いつも悠然としておいでなさい。お上はこれから殿上人にも民にも敬われ、語り継がれる素晴らしき帝にならねばなりませぬ」
一条天皇「はい」
詮子「母が命を懸けてお支え申しますゆえ、お上もご覚悟をなさいませ」
一条天皇「はい……」
ナレーション:帝の母である詮子は国母となり、皇太后に称号を授与され、兼家の亡き長女が産んだ皇子で、花山院と腹違いの弟の居貞親王が東宮となった。
ということで、長くなりましたので、『第11回「まどう心」の振り返り』その2は、その3へ続かせていただきます(´-`)。
最後までお読み頂き、ありがとうございました🙇。