【雑感】「解像度を上げる」って?
いつからか、『解像度を上げる』という言葉が、主にビジネスの現場で使われ始めていました。
最初に誰が使い始めたかはわかりませんが、例えばこんな風に使わています。
『このテーマについて、もう少し解像度を上げて考えて見てみると~』
ボクの今までの理解では、解像度とはテレビやスマホやモニターの画素数の密度を意味してました。
解像度が高ければ高いほど、画面は精密に表示されると認識しています。
テレビの画面だと、以下のような解像度になるでしょうか。
ハイビジョンの画素数は1280×720ピクセル、
フルハイビジョンの画素数は1920×1080ピクセル、
4Kの画素数は4096×2160ピクセル(または3840×2160ピクセル)
解像度があがっていくほど、画面は高精細になっていきます。
しかし、ビジネスの現場で使われるようになった『解像度を上げる』は、当然ながら画素数をあげていくことを意味していません。
では、何を意味しているのでしょうか?
実は最近(っていうか、今日の午前中だよ)、「その考えは、解像度低くない?」と言われて、具体的なイメージがつかめなかったので、「あのー、それどういう意味なんでしょうか?」と聞き返したら・・・。
一瞬、答えに詰まってましたよ!Σ(゚Д゚)。
「いや、一言では言えないけど・・・」と言った相手。
いやいや、一言で言えないことを、『解像度』の一言でまとめて言ったら、あかんでしょう(゚Д゚)
「具体的に何を言われているのかわからないので、こちらとしては対応ができないのですが」
と言うと、ようやく相手が言いだしたのでそれを聴いてみると、どうも考え方(視野)が狭く浅いので、もっと広く見て、深堀をすべきではないかというようなニュアンスっぽかったです。
だったら、最初からそう言えばいいのになぁ(゚Д゚)。
あと具体的にどの点の考え方が狭く浅いと思われたのか具体的に教えて下さいと質問したのですが、そこはなにかフィーリングっぽい返事しかもらえませんでした。
感想ですか(゚Д゚)。
まぁ別にいいのですが、解像度が高い・低いと言う言葉は、受け止められようによっては、マウントをとるためのパワーワードにしかならない場合もありかねないと思います。
双方が同じ意味合いを認識していることを前提に、言葉によるコミュニケーションが成立すると思いますので、あまり意味を凝縮しすぎた言葉は使わないで、誰にでもわかる言葉で具体的に説明したほうが、理解は進むのではないかと思ったりします。
少なくとも、学校の先生が生徒に『んー、君の読書感想文は、ちょっと解像度が低いね。がんばってもう少し解像度を上げて行こうか』という未来は、いかがなものかと思います😅。