見出し画像

「UFC Vegas42」と「RISE_WS 2021 OSAKA2」を見て感じた世界との差

こんばんは。
今週も日曜日は格闘技イベントが2つ行われたので、試合結果と感想などを書いていこうと思います!

■UFC Vegas42 | Holloway vs Rodríguez


今、日本ではRIZINのフェザー級が盛り上がりを見せている。
その中心選手である朝倉未来が、UFC参戦も視野に入れているという発言があったことで「日本人が海外で通用するのか?」と格闘技界隈では常に議論が繰り広げられています。
そして本日、世界最高峰の総合格闘技団体UFCにて、朝倉未来と同階級のトップコンテンダー同士の試合がメインで行われました。

マックス・ホロウェイ vs ヤイール・ロドリゲス

元フェザー級チャンピオンでランキング1位のマックス・ホロウェイと、ランキング3位のヤイール・ロドリゲスとの対戦。

ホロウェイはフェザー級チャンピオンのヴォルカノフスキーに連敗した後、今年1月にカルヴィン・ケイターにUFC史上最多打撃ヒット数を記録する圧倒的な勝利。
一方のロドリゲスは2019年10月にジェレミー・スティーブンスを判定で下して以来、試合を行っていません。
この試合に勝利した選手はタイトル戦に大きく近づくことになります。

ちなみにマックス・ホロウェイは自分が好きなUFCファイターの1人です!
なのでホロウェイを応援しながら試合見てました。

試合は、1R序盤からホロウェイがジャブと関節蹴りからの右ストレートで流れを作ろうとするも、ロドリゲスのカーフを何発も貰い打撃戦でペースを握られ後半にホロウェイがパンチを被弾する。しかし負けじと打ち返し逆にロドリゲスも被弾し、ほぼ五分の展開。2Rもロドリゲスがカーフで攻め、ホロウェイが打撃をもらい始める。しかしホロウェイはロドリゲスのボディに狙いを絞って攻め始め、それが徐々に効いてきて、ロドリゲスの動き悪くなる。この辺からホロウェイがテイクダウンを匂わせてくる。3Rはロドリゲスがバランス崩し、ホロウェイにマウントとバックを取られ削られ、ロドリゲスに立たれるも再びテイクダウン成功しラウンド終了。4R開始早々にホロウェイがチョークをしかけロドリゲスは何とか逃げる。そこからはお互い打撃で、この辺からはロドリゲスはカーフを打ってこなくなる。
5Rもお互いボクシング勝負となりホロウェイが優勢に進め、試合終了。
結果は3-0でマックス・ホロウェイの判定勝ち。

思っていたよりロドリゲスのボクシングテクニックが凄くて、カーフを意識してパンチを被弾するホロウェイが見ててヒヤヒヤしましたが、2R以降からボディ打ちに切り替えて、そこからテイクダウンして試合を自分のペースにしたのは本当に流石だし、恐ろしいと思いました。打撃も結構被弾したかのように見えたが、最終的なヒット数はホロウェイが上回ってましたね。あとカーフキックを蹴ったヤイールの脚が試合後にはとんでもなく腫れ上がっており、逆にホロウェイは普通に歩いたりしてたので、脚も打たれ強いのかと驚きました。とにかく今回はホロウェイの総合力が光る試合だった。
次戦は、ヴォルカノフスキーとの三度目のタイトルマッチも考えるとデイナ・ホワイトが発言。

写真は、試合が終わった後の救急車で記念撮影するホロウェイとロドリゲスです。いい写真ですね。

あと思ったのが、やはりトップランカーは化け物しかいないということですね。そもそも一握りの選手しか出場することができないUFCにおいて、ランカーになるなんてとんでもないこと。ましてベルトなんて取ろうもんなら…
ここに日本人が入っている姿はどうしても想像できないですね。
めっちゃ面白いと思った反面、やっぱ次元が違うという諦めのような感情にもなりましたね。

とりあえずUFCに関しては以上です。
また来月もオリベイラvsポイエーのライト級タイトルマッチというやばい試合があるので今から楽しみです!

そして次は、RISEですね!

■Cygames presents RISE_WS 2021 OSAKA2

7月のエディオンアリーナ大阪に続く2021年大阪ビッグマッチ第2弾として『Cygames presents RISE WORLD SERIES 2021 OSAKA.2』が丸善インテックアリーナで開催されました。
今回に関しては、外国人選手が関係各所の協力を得て特例での入国が可能となった。これを機会に2020年2月から途絶えていた海外選手の来日できる状況へ進んでいく第一歩となる大会となった。

試合順はこちらです。

あまりキックは詳しくないのでこの中から個人的に楽しみだった4試合について感想を書いていこうと思います。

麻原将平vs山畑雄摩

同級4位の麻原と、前回負けからの復帰戦となる山畑。山畑が判定で敗れたKENTAに対して、麻原は延長で判定勝ちしており、これまでの経験と実績だと麻原有利と思われるが、山畑は地元が大阪ということもあり、応援を力に変えることができるかが注目です。
またRIZINにも出場したことある二人なので、いい勝ち方をすれば、また呼ばれる可能性もあるため、内容も問われる試合となる。

試合は、1Rは山畑がインロー、三日月、ミドルと多彩な蹴りを見せて距離を保ちながら攻める。麻原はもらいながらもジリジリと距離を詰めボディを攻める。2Rも同じような展開で蹴りの山畑、パンチの麻原。3Rから両者ギアを上げ、若干山畑が攻め疲れが見られ後半に麻原が盛り返すが、そのまま試合終了。結果は、3-0で山畑雄摩が判定勝ち。

蹴りで試合を常に優勢に進めたのがポイントを分かれたと思います。
山畑は地元大阪でに4位の相手を倒して金星を上げたので、ここから一気にかけあがることはできるか楽しみです。


梅野源治vs大雅

元ラジャダムナン王者と元K-1王者の異色の組み合わせ。RISEらしい「Dead or Alive」がテーマとなる試合。大雅はまだ25歳で、数多くのタイトルを獲得したキャリアから成る存在感は健在。 RISEへの参戦は2戦目で前回は中村寛に判定負けとなった。「しっかり勝って年末の大会に出たい」と記者会見でアピール。RISE初勝利を飾れるか。一方の梅野はRIZIN29にてキックトーナメントに出場し、試合開始早々に、皇治からバッティングを受け無念の敗退を喫してからの復帰戦。実力者同士、存在を賭けた一戦はどんな決着を迎えるのか。

試合は、1R、梅野が蹴りで試合を作ろうとするが、距離を詰める大雅に押されて終盤にラッシュを仕掛けられる。2R距離を詰められ大雅のパンチで梅野がダウン。その後は疲れか手数が減る大雅。梅野もそこまで蹴りを出せない。3Rは大雅がカウンターとローキックで梅野を崩し余裕を見せつけての試合終了。
結果は3-0で大雅の判定勝ち。

解説で触れられていたが梅野がなかなか蹴りをだせてなかったのが気になりました。あとは大雅が凄く生き生きして試合してるのは見てて楽しかったですね。試合後のマイクでは大晦日に皇治との対戦をアピール。実現すれば2017年6月18日にK−1で戦って以来の再戦となります。

中村寛vsYA-MAN

今大会で自分が一番楽しみだった試合。
中村は野性味あふれるファイトスタイルから、“人獣”とも評される23歳。前回のRISEでは大雅にハイキックでダウンを奪っての判定勝ち。戦績は10勝中驚異の9KO。対するYA-MANは今年5月からオープンフィンガーグローブマッチが試験的に導入され、5月に山口侑馬を、9月にはRISEライト級2位・北井智大にKO勝ちした。 気性の激しい両者のため確実にKO必死のカード。

試合は、1R開始早々両者パンチの振り合いで先に中村がダウン立ち上がりパンチを被弾しし、フラフラの状態。しかしなんとか耐えて1R終了。
2Rもインターバル中に回復した中村が殴り合いをしかける。YA-MANはストレートを効果的に当てるも打ち疲れした様子。ここも中村は何とか踏ん張って耐える。3RはYA-MANの攻めを序盤は耐えた中村が、渾身のパンチとハイキックを打撃をYA-MANにあててフラつかせる。最後までどちらもフラフラになりながら殴り合い、そのまま試合終了。
結果は3-0でYA-MANが判定勝ち。

まさかの最終ラウンドまで行くと思わなかった。1ラウンドで終わってもおかしくなかったのに、そこから持ち直した中村も流石だった。それにしてもYA-MANは毎試合アップセットを起こすからほんとに面白い選手だと思った。あと解説席でハシャいでる天心が面白かった(笑)
YA-MAN!!!

原口健飛vsペットパノムルン・キャットムーカオ

第6代RISEライト級王者・原口健飛と欧州の格闘技団体GLORY世界フェザー級王者ペットパノムルン・キャットムーカオの一戦。

このカードは今年2月横浜アリーナ大会で決まっていたものの新型コロナウイルスに関する入国規制で実現出来てなかった試合だが、RISEは修斗と協力し、参議院議員の須藤元気氏らのバックアップも得て、スポーツ庁をはじめ関係省庁に働きかけてきた。その成果が、関係者の尽力により、特別に許可。

原口は9月23日大会で“仮想ペットパノムルン”としてタップロン・ハーデスワークアウトと対戦。2Rにプロ初のダウンを奪われるも3Rに逆転KO勝利を収めた。
対するペットパノムルンは26歳の若さで169勝(27KO)37敗4分の戦績を誇り、2018年9月にGLORY世界フェザー級王座を奪取すると、同王座を4度の防衛に成功。まさに世界最強のムエタイ王者。
原口は立ち塞がる世界の壁を打ち砕くことはできるのか?

試合は1Rは両者蹴りあい。ペット選手のローキックと原口のスピンキックや回転蹴りを見せ大きなヒットのないままラウンド終了。2Rからペット選手の組んでからの膝を多用してきて、原口がパンチを全然出せなくなる。3Rに入っても組み付いては膝蹴りの王襲。明らかに辛さが表情に出てしまう原口。後半に少しだけ原口はパンチを出すが、クリンヒットせずそのまま試合終了。
結果は3-0でペットパノムルン・キャットムーカオの判定勝ち。

原口のいいところが全然出せませんでしたね。相手の圧や世界王者というオーラに飲まれてしまった印象。あと試合開始一発目のローキックで、原口の動きが固まったようにも見えたので、もしかしたら本人は一発目で力の差を感じてしまったのかもしれません。青木真也が言う「絶望」をまさに体現させられた試合。
世界最強VS日本最強を見れたのは素直に良かったけど、やっぱり原口が勝った姿を見たかったですね。

■終わりに

やはり世界レベルってすごいっすね。
コロナにより外国人選手の来日が厳しくなり、ここ1年半くらいは国内でのマッチメイク中心となっていた。それに慣れてしまって国内レベルがどれくらい世界に通用するのかが分からなかったが、今回改めて知った感じでした。


そんな中、約一か月後の2021年12月3日に米国で開催される『Bellator 272』にて、Bellator世界バンタム級王者のセルジオ・ペティスに、RIZINバンタム級王者の堀口恭司が「Bellator世界バンタム級タイトルマッチ」に挑戦する。

VTJのメインで南米王者に1R1本勝ちした平良達郎や、先日のLFAにて勝利した田中路教と堀内佑馬など、海外を常に意識している選手であれば通用するのでは?とも思ってますので堀口選手にもこの流れに続いてほしいです!


それでは今回は、この辺で!

お疲れ様でしたー!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?