べにあかくんは「目的」と「手段」がブレていないイケメンだ
「目的と手段が逆になっていないか」と、最初に疑問を持った人はマジですごいと思う。
なんというか、SNSをやっていると「バズる」ことに命がけになっていましがちだ。
でも、バズることが私の目的じゃあ無い。私にとっては「バズってその結果、自分やバンドのことが有名になってくれたらいい」辺りが、自分がSNSをやっている理由だと思っている。noteもそんな感じで始めて、今はまたちょっと違った塩梅なのだけれど。
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ところで、べにあかくんという、川越銘菓なお菓子がある。そして、べにあかくんにはテレビ埼玉で流れているCMがある。
そのCMシリーズのひとつの中で、べにあかくんが「バズって有名になりたい!」と発言するものがあるので紹介しよう。
けっこう毒のあるCMシリーズなので、私はテレ玉を見ていてべにあかくんに出逢うと、つい嬉しくなってニヤニヤしてしまう。
話を戻すけれど、このべにあかくんの発言は、とてもはっきりと意志を明確にしているではないか。べにあかくんは「バズって有名になりたい」のだ。
べにあかくんはちゃんとバズった先を見ている。べにあかくんにとって「バズる」は「手段」だ。そして「目的」こそが「有名になる」なのだ。
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ちなみに相互フォロワーさんなケンちゃんさんも、たまたま今日(いやマジでたまたまなんです…時系列的に私が便乗したみたいになっちゃいましたがマジで15時頃から書いてたんです…ケンちゃんさん、信じてくださいな…)べにあかくんについて書いていらしたので、ここでご紹介させていただく。
べにあかくんがどんなお菓子かについては、ケンちゃんさんの記事を是非読んでいらしてくださいまし。
記事内では私の出演しているテレ玉のCMについても触れていただいたので、本当に感謝の限りです。ありがとうございます。
ケンちゃんさんの川越紀行は飾らない雰囲気がすごく(・∀・)イイ!!ので、肩肘張らずに川越を知ることができ、本当にオススメです。
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さて、話を戻そう。
SNSをやっていると、ついつい「バズる」が「目的」になりがちだと思う。
そもそも、たとえば「有名になりたい」という欲求はどこから沸いてくるのだろう。
別に、名前を売ることで人生を変えたい人ばかりが「バズりたい」と頑張っているわけでも無かろう。
しかしながら、中の人がどこの誰かもわからない、なんなら性別とて不明のアカウントが、時に「さすがにそれは嘘だろうよ…」という話をしてバズっているのを見ると、その人にとっては「バズる」が「目的」なのだろうか、と、その目的を果たした先にその人が求めるものは何なのだろうかと、疑問に思うことがある。
でも、きっと承認欲求(承認願望)の成すものなのだろうな、そう感じている。
承認願望(しょうにんがんぼう)とは、「他者から認められたい、自分を価値ある存在として認めたい」という願望であり、「尊敬・自尊の欲求」とも呼ばれる。—Wikipediaより
多数のRTやいいねが、まるで自分を肯定する人の数の様に思えてくるのは誰しも一緒だろう。
しかし、実際には「いつもいいねをくれる人だからお返しのつもりで…」とか、そういう社交辞令でポチっと押している人とて、結構な数にのぼるはずだ。
勿論、見ず知らずの人の投稿に「おお!」となってRTを押すことだってあるだろう。しかし、だ。そこから—つまり「バズった」ことからその人自体への興味に移るパターンは、いったいどれだけあることだろうか。
悪い例をあげれば、企業アカウントが私的なことに走り過ぎて、たびたび炎上したりすることがある。その場合は企業アカウントの中の人=企業そのもの、みたいな錯覚に陥りがちで(…とはいえ当然だ、だってその企業の「顔」の一部分としてのSNSなのだから)、その企業への世間からの評価ががくんと落ちてしまったりする。
けれども、たとえば音楽をやっている人の場合、仮にバズったとしても多くのケースにおいて、RTやいいねの数=音源の売れ行き、とはならないらしい。
否、拡散して貰えることは本当にありがたいのだ。
ただ「拡散」と「バズる」は必ずしもイコールで結ばれない関係なのだなあと、そんな風に感じる。
拡散されることによって情報が知られる率が上がり、そこから新たな売り上げにつながる—というのは勿論あるだろう。
しかし「バズる」はおそらく、主旨的にはお祭り騒ぎみたいなものだ。アレだよアレ、
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〉ミミⅥ杉ハ='杉彡"
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世界的ですもんね | | |
乗るしかない このビッグウェーブに!
…この感覚に近いんだと思う。ちゃんとAA表示されるかな、心配。
だから「バズって有名になる」ことで「売れ行きが上がる」とは限らない—ただし「有名になる」は達成されるので、そこから「百撒いた種がひとつ花をつける」ことを期待するのは叶う。そういうことなのだと思う。
つまり「バズる」とは、「バズる」を手段としている人にとっては種蒔きの作業、べにあかくんはその毒舌でもって懸命に種を撒いている、ということなのだ。
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ふたたび話を少し戻そう。
自己承認欲求の為の「バズる」は、それ自体を目的としている。つまり投稿をすることこそ種撒き、「バズる」が開花だ。
執念のある人がそれなりに調べればいわゆる「嘘松」と認定されるであろう投稿がSNS上でバズっているのを見かける度、私は、嘘を吐き続けてまでバズりを求める人のその切迫感を思い、なんだか息苦しくなってくる。
もしも彼らが二度とバズれなかったら—彼らはいったい、どうやってその自己承認欲求を満たす術を得るのだろう。
おっぱいを出してみれば、画像をちょこっと加工して、なんなら性別すら変えてみせれば、それでプチバズれる人たちもいる。
けれどその虚構に、本当に満足ができるのだろうか。
「バズる」が、まるで9パーセントのストロング系アルコール飲料みたいな存在にはなっていないだろうか。
本当に必要なこととは、その途方もない自己承認欲求が、自分の「どこ」から来るかを突き詰めることでは無いのだろうか—?
…なんてことを、考えてしまう。
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こんなことを偉そうに抜かしているが私とて、自己承認欲求の塊だ。
ただ私は、自分のできることで世の中に自分を認めさせたいと踏ん張ってきたタイプなのだ。
この数年間、特にこの一年間に関しては、自分の中にある記憶を洗いざらいにするかの如く掘り返して、何度も何度もその意味を、そこから学び取れる何かを、私は知ろうと努めてきた。
記憶の中に置き去りにしてきたものも多かったし、自分ばかりを責めていたなと反省する点もたくさんあった。
そうして自分自身を認める旅に、私はこの一年間を費やしてきたのだろう。
ずっと私は、自分にできることで世界に私を認めさせたかった。
その中で、文章を書くことと音楽をやることだけは、ずっとずっと続けてこられている。
昨年は読書感想文で賞をいただいたし、今回は音楽に関して件の仕事もいただくことができたのだ。
私は自分にできることによって、私自身に証明できたのだ—私は私の生きるこの世界に、ちゃんと認められているのだよ、と。
あくまで私にとっても「バズる」は「手段」、「目的」は「有名になること」なのだ。
そう理解しているつもりでも時々、私も「バズる」ことで自己承認欲求を満たしたいと、そう考えてしまうことがある。
たくさんのRTやいいねを貰っている人を見、うらやましくって妬ましい気持ちを抱いてしまうこともある。
そんな時こそきっと、べにあかくんのCMを見て、初心に帰るべきなのやも知れない。
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さて、いまテレ玉で「どうでしょうクラシック」を見ていたら、我々の出演するCMを合間で流してくださいました。
マジでテレ玉さんにはもう、足を向けられないっす。浦和の方角どっちだろ…ベッドの位置、変えるか…。
そんな我々のCMはYoutubeでもご覧いただけますので、再生回数マシマシにご協力いただけましたら幸いです。高評価もポチっていただけると本当に助かります。
このCMの企画制作に携わったテレ玉の関係者の皆様にも喜んでいただきたいので、なるたけ再生回数なり高評価なりを増やしていけたら嬉しい所存です。ご協力をお願いします┏( ;〃。 _ 。〃 )┓