象眠舎 Mirror 制作記 4 track making + post production
トラックの楽器に関しては2019年からリズム、トラックメイキングでは自分の中ではこの人!と思っているデンダヒロノブ氏とのやりとりが一番やりやすく、彼の刺激的なアイデアは延々とスタジオで音を作っていたい気分になります。
ほとんどの現場では僕の突拍子もない要求やアイデアは(そう見えるらしい)、なかなか理解してもらえず、歯痒い思いでセッションを後にする事が多いのですが、アメリカ帰りの小西くんや研究熱心なデンダくんは音楽制作面での間口が広く、一緒の作業はクリエイティブなところと技術的なところと両方に集中させてもらえて助かります。
ジャズのエッセンスやアメリカの東海岸の雰囲気を入れたい時の小西くんのアプローチや、サックスの入れ方は独特の世界観があり、とても独創的でそれが象眠舎の基本的な骨格を作っていますが、ポップス色を出す時にギタリストでもあるデンダくんのアプローチはとても心強いです。
今回は小西くんのベーシックで作ったリズムをデンダくんにブラッシュアップしてもらい、その上にプラスアルファを加えた形で、小西くんも僕もとてもリズムの構成やタイミングに時間を割くことも少なく、安心して他の作業に没頭出来ました。
他の楽器に関してもイントロダクションのエレピの音をもっとリスナーの感情に届かせる為に、一度出来たものをミックスの時に解体します、まずMIDIファイルをもらい、プラグインシンセでスタジオで音を出して、1970年代のオールドエフェクターを2台通して、かかり具合を4、5時間掛けて調整し作ります。
何度も作っては小西くんにファイルを送って音の感じを確認して土台を作っりました。この鍵盤は同じフレーズなのに、曲中に歌詞や流れにに合わせてどんどんいろんな音に変化しているのがよく聞くとわかるはずです。
内省的な曲なので、敬意を込めて、BB5のペットサウンズがリマインドするような箇所もいくつか作りました。
。。。5に続きます