thetraveler

旅するように暮らしている48歳。表現すること、人と人を繋ぐことが得意。「映像、教育、旅…

thetraveler

旅するように暮らしている48歳。表現すること、人と人を繋ぐことが得意。「映像、教育、旅」という3つのキーワードをベースに仕事をしていて、京都、軽井沢、東京を行き来する生活をしています。愛しく思うものは奇妙礼太郎、銭湯、サウナ、台湾、沖縄、パリ、ロンドン、料理、写真、犬。

最近の記事

新たな地 新たな生活

来週からしばらく東京での暮らしが始まる。 辞めて13年経つ最初の職場に 数ヶ月お世話になって 年末の大きな番組に携わることになっている。 テレビの仕事は最近もしているけれども ドラマの現場ばかりだったので 報道の仕事は実に6年ぶり。 デジタル化がだいぶ進み わたしが現役でやってた頃とは まるで違うはずなので ディレクターが本当に務まるのか 全く不安がないわけじゃないけれど こいつなら大丈夫だろう、と思われて 声がかかったのだからやるしかない。 この年齢になって cha

    • マルチタスクな人生

      マルチタスクが得意な人と、苦手な人がいる。 一般的には女性はマルチタスクが得意だけれど、 男性はそうでもない、と言われる。 私は京都、軽井沢、東京と生活拠点が3つあって、 それぞれに観光、教育、映像、という全く異なる仕事をしているので 比較的マルチタスクが得意な方、なのだと思う。 大量破壊兵器について英語でリサーチをしながら、 琵琶湖疏水のクルージングの予約をしたり、 お寺の和尚さんとの食事会に持って行く料理を作りながら、 冬に開催する教育プログラムのために、 英語が話

      • 待ち時間に考えること

        地中美術館の予約時間の30分前に着き 中に入れるまで 外の縁に座って 流れる雲を眺めている。 現代社会に生きていると いかに効率よく、を考えがちだけれど こうした待ち時間や まわり道でこそ 見ることができた風景があったりする。 ベネッセホテルのレストランで 彩り豊かな朝食を摂り 李禹煥美術館への道のりを 灼熱のなか歩かなくていい方法を 一生懸命考えてみたけれど あまりいい方法が見つからず 結局片道25分の山道を歩いた。 途中、大竹伸朗の作品や なだらかな波の瀬戸内海を

        • 明日の自分に出逢う楽しみ

          書くことから少し遠ざかっていた。 facebookやinstagramでは書いていたものの、 知っている人が読むとわかっている文章を書くのと 自分のためだけに書くのでは少し意味合いが違う。 40代後半になって、 だいぶ自分という人を理解してきた気はするけれど 最近は「よく変化する人だなあ」と自分のことを見ている。 心の中に誰がいるのか、 それによって私は大きく変化する。 刺激を受けやすい、影響を受けやすい、ということなのだと思うけれど それがわかりやすくて、自分でもち

        新たな地 新たな生活

          This Too Shall Pass

          6年間と4ヶ月。彼は、私の一生において、家族の次に長く濃い時間を過ごし、家族以上に私の人生にいなくてはならない人だった。「私の人生は、彼に出会って始まった」とも思える関係だった。彼がいた「これまで」と、彼がいなくなった「今」は、キリスト誕生の前と後を指す、A.D.とB.C.と同じくらい違う。 別れ、が決定的になったその夜、三軒茶屋の街を歩いた。部屋にはあまりのたくさんの思い出がありすぎて、居られなかった。でもどこを歩いても、どこを見ても、どの交差点も、どのお店も、全部彼との

          This Too Shall Pass