Twelve Minutesをプレイして気になったことの考察(ネタバレ注意)
全実績解除までやりこんで気になったことと、それについて調べたり考えたりしたことをつらつらと書きました。
全ての実績を解除してない人にとってはネタバレになる内容が書かれているので注意してください。
また、これは2021/8/26に書いた記事になります。追記やコメントの対応の予定はないので閲覧する時期によっては情報が古くなっている可能性があります。
父親が途中から警官みたいな外見になるのは不具合なのか?
初めて書斎に行ったときには髪がふさふさの父親が気付けば頭が禿げていてあれ?ってなった人も多いのではないでしょうか。私も1週目は仕様なのかな?時系列の違いを表しているのかな?と思っていました。実績解除のために2週目をプレイしてみたところ、父親の外見が変わる条件が孤独の実績を解除しているかどうかかもしれないことが分かりました(ループ→心を込めて→孤独の順でプレイ)
孤独の実績を解除しても大きく会話は変わらないし、父親の外見が変わるほどの年月が経っているように思えないので個人的には不具合なのかなと思っています。でも警官と父親の声は同じ人が担当しているのはだいぶ気になるポイントです。案外同一人物だったりするのかもしれないですね。
実績の「心を込めて」って何?
この実績の原文は「Mindfulness」でそれを直訳したみたいです。これそのままマインドフルネスって訳すか、あるいは瞑想って訳したら分かりやすかったのかもしれないですね。マインドフルネスの説明についてはWikipediaのリンクを貼ってあるので割愛します。
実績のウッドチャックって何?
ウッドチャックとはWikipediaによるとマーモットの一種とのことです。完璧な夜を過ごすこととマーモットに何の関係が…?となりますが、こちらの実績も原文に意味があるのではないかと思います。この実績の原文は「Groundhog」なのですが、おそらく「Groundhog Day(邦題:恋はデジャ・ブ)」というループものの映画が元ネタの可能性が高いです。主人公である気象予報士の男性は仕事仲間たちとGroundhog Dayというお祭りを取材しに来るのですが、なぜか彼だけその1日を記憶を引き継いだ状態でずっとループし続けます。Twelve Minutesの1日版みたいな感じですね。主人公が延々と続くループを活かして成長し、仕事仲間のヒロインにとって理想通りの男性になって結ばれたことでループを脱出、ハッピーエンドというあらすじのようです。ウッドチャックの状況に似ていますね。
実績に関係ない絵画の内容に意味はあるのか
自宅にある絵画は○や□が並んでいるもの以外は進行度と実績に関連していて、それぞれ意味を持つものになっています。またエレベーターを降りたあとに見ることのできる廊下の絵は左が書斎、右がダリアの絵になっています。これだけ各絵画に意味が持たされていると、あの記号だらけの絵画にも意味がありそうな気がします。
…これ他の方の考察で見かけたのですが、Steamのコミュニティで解読してる方がいるようで、この記号の羅列はモールス信号なのだそうです。
リンク先にもありますがモールス信号を変換すると"All endings are beginnings, we just don't know it at the time."になるそうです。日本語に訳すと「全ての始まりは終わりであり、その時にはそれが分からない」といったところでしょうか。ウロボロスの絵画と意味する所が似てるような気がしますね。
時系列がよくわからない
父親が亡くなったのは8年前なのに書斎で妻が妊娠していることを責められる…どう考えてもおかしくありませんか?おかしいですよね。
時系列を整理すると以下のようになるはずです。
・8年前のクリスマスイブにサラが父親を銃で撃って家出
・8年前の大晦日、アーロンが父親を事故で銃殺、サラは遠く離れたカフェで過ごす
・8年前の大晦日から数週間後?にアーロンがサラと出会う
・2人が結婚
・現在、サラが妊娠
出会いのところはちょっと記憶が曖昧なのですが、大体こんな感じだったはずです。間違っても妊娠はしてないはず。それなのに父親の書斎に行ったときに「彼女に伝える必要はないんじゃないか」を選択すると妊娠してるのに黙ってられるかみたいな感じで責められるんです(初めて書斎に行った場合でも)
ここからは個人の考察になるのですが、もしかして8年前だと思っているその場所は違う時系列なのでしょうか?
このTwelve Minutesなのですが、自宅パートでのタイムリミットは10分であり、12分ではありません。残りの2分はどこにいったのでしょうか。
2分…、2分巻き戻し…、58分…、そんな連想をして行き着く先は書斎パートです。
書斎パートと自宅パートの両方の時系列が実は繋がっているとしたら12分にならないでしょうか。
でも場所も時系列も違うパートが繋がることがあるのでしょうか。
これは他の方の考察なのですが、自宅パートは主人公の精神世界での話(空想?)で現実は書斎で父親に催眠療法のセラピーを受けているのではないかというものがありました。
※おそらく父親を銃殺する初回の書斎パートだけは自宅パートと同様の扱い
個人的にはこの説がだいぶしっくり来ますね。
「心を込めて」でお前は想像力が豊かだけど、それを強く深く信じちゃだめみたいなこと言われますし。
それに「孤独」と「心を込めて」のあとに自宅パートに戻りたいと思ったら書斎パートをわざわざ経由しないといけないのもセラピーを受けないといけないのかなと。
あとは自宅パートってどれだけ完璧に行動しようが帰宅直後の場面にループしてしまって「傾聴」以外はエンディングにならないのですよね。「傾聴」は他と違って何も行動しないことが解除の条件なので、自宅で行動する限りは強制ループが終わらないとも言えます。
一方でエンド後のループは自主的に再度ループに入れはしますけどループさせないという選択もできるんですよね。
これも自宅パートは現実ではないため、何が起きても何の解決にもならないから終わることがない…と言えなくもないですね。
ところで現実においてアーロンとサラの関係はどうなっているのでしょうか?サラが妊娠したので付き合うのを認めて欲しいと言っているのか、妊娠はしてないけど両想いだから付き合うのを認めてほしいと言っているのか、そもそも一方的に恋焦がれてるだけなのか…
自宅パートの情報にほとんど信憑性がないとなると何が事実なのか全く分からなくなりますね…
懐中時計に竜頭がないのが気になる
懐中時計って真上に竜頭がついてますよね?たまに真横についてるのもありますけど、竜頭のない懐中時計は見たことがありません。見たことがないだけで存在するのかもしれないですが、あったとしてもかなり珍しいのではないでしょうか。
それなのにTwelve Minutesの懐中時計は竜頭がないんですよね。制作側のうっかりミスなのでしょうか?あるいはサラの祖父が頑張って特殊なデザインのものを作成したのでしょうか?(だから高級?)
懐中時計といえばもう一つ、書斎にある壁掛けの時計と懐中時計はサイズは違うものの、同じもののように見えます。壁掛け時計ですから竜頭がないのはむしろ自然で、こうして壁にかけられている方がしっくりきます。
もし自宅パートが空想のものなのだとしたら、懐中時計はこの壁掛け時計が元になったのかもしれませんね。また、懐中時計をきっかけに書斎パートに移るのも現実世界に実際にあるものを見ることで意識を戻してるのかもしれません。
実績のうちどれがエンド扱いの実績なのか
スタッフロールが流れる実績は「孤独」、「心を込めて」、「続き」の書斎から分岐する3つで「傾聴」はスタッフロールなしで最初の画面に戻り、「告白」、「ウッドチャック」、「腰抜け」は自宅パートを直接ループします。
なので、「孤独」、「心を込めて」、「続き」は間違いなくエンド扱い、「傾聴」は特殊エンド、他はエンドではない実績なのかなと思っています。
「心を込めて」と「続き」、どちらが真エンドなのか議論が分かれていると思うのですが、個人的にはスタッフロールの流れ方的に「続き」が真エンドなのかなと思っています。もしセラピーだったら全部忘れるのがめでたし、めでたしなのかもしれないですし。
「孤独」はつらい気持ちを抱えたまま独りで生きていくのでバッドエンド、「続き」は全てを忘れる真エンド、「心を込めて」がストーリーの設定を補足する裏エンド、「傾聴」が特殊エンド…グッドエンドがどこかに行きましたが、概ねこんな感じだと思っています。
思っているのですが、どれを真エンドとするかは結構意見が分かれていて、かつどの主張も納得できるので、真エンドについてはどこかで見かけた「ユーザーが一番良いと思ったエンドが真エンドでいいと思う」という意見を支持したいと思います。
終わりに
まとまりのない文章になってしまいましたが、気になったことについて書き散らしてみました。
内容が間違ってるもの、曖昧なもの、既出のもの、色々とあると思いますが、これから考察する方の一助になれば幸いです。