【豊作】 10月の魂をふるわせた音楽。
10月もあっという間に終わってしまいました。記憶に残っていることと言えば、TAMASONICに行ったことです。パンク・ハードコア系のDIYフェスです。近所のスケートパークで開催されたのは本当に嬉しかった。歩いて行ける距離であのKEMURIを見れるなんて。ただ、残念だったのが、台風の影響で飛行機が欠航したのでアメリカのスカコアバンド・Suicide Machinesを見れなかったのは悔しい。商業フェスにはない、演者とスタッフとお客さんの全員でフェスを作っていく感じが本当におもしろかった。来年もぜひあのスケートパークで。
という感じで10月のイケてる音楽の紹介です。
星野源/Same Thing
ストリーミング配信を解禁を果たした星野源が、グローバルシーンにリンクするような作品を解き放った。今までの作品はセルフプロデュースだったが、今作は初めて共作となった。招いたのは、イギリスを拠点にする多国籍バンドのSuperorganismとPUNPEEとTom Misch。凄すぎるメンツ。それぞれの色が色濃く曲に反映されている。だから、星野源が好きという人の中には戸惑いを感じた人も少なくないと思う。そんな人にも配慮するのが星野源。4曲目に"私"という弾き語りの曲がある。ばかのうたにありそうな初期っぽい曲。どんなに大きくなろうとも、一切のブレがなく変わらないのが星野源だと思う。また、"Same Thing"の元ネタは例の如く、バナナマン・日村さんへのバースデーソング。やっぱり何も変わってない。笑
Same Thingの元ネタであるバナナマン日村さんへのバースデーソング
Kanye West/JUSUS IS KING
話題の問題作。我々日本人の多くが宗教に関心がないし、三大宗教も名前だけ知っている人が大多数だと思う。多神教の神道があるが、宗教というよりは文化的なモノと感じているから、“神は王だ"やら“教会のために歌う”と言われてもピンと来ない。キリスト教や一神教のことが分からないからだ。
ただ、分かることといえば、カニエ・ウェストは恋愛・セックス・ドラッグ等のラップはせずに、キリストのことだけをラップするということ。世間の声を気にせずに生きたいように生きるという固い決意のようなものを感じる。このインタビュー記事が非常におもしろいので読んでほしい。日本のアーティストインタビューでは読むことのできない内容だ。黒人なのに民主党ではなく共和党でトランプを支持しているなど。我々日本人にはあまり馴染みのない話だが、興味深い。
THE BAWDIES/SKIPPIN’ STONES
ロックンロールを更新し続けるTHE BAWDIES。新鮮さがある。ロックンロールって変わらない哲学がある。それを超えることしないが、ロックンロールの可能性を提示している。今月に出るアルバムが楽しみ。
The 1975/Frail State Of Mind
この前のPeopleのヘヴィー感に驚かされたが、いつもThe 1975が戻ってきた。来年に出るアルバムは一体全体どうなってしまうのか。。
The fin.,小袋成彬/COLD
中毒性あるから気をつけて。このインタビューがかなり刺激的でおもしろいので読んでほしい。
BABYMETAL/METAL GALAXY
メタルという音楽ジャンルを超越して、BABYMETALという音楽を確立したと思う。今作で坂本九越えを果たした。
スピッツ/見っけ
名曲製造機。今回のアルバムも本当に良い。良すぎて言葉が見っけできない。
88rising/Head In The Clouds Ⅱ
アジアの音楽ってかっこいい・イケてるとアメリカに示したクルー、88risingの2枚目のアルバム。全体的な曲調はチルな四つ打ちやトラップなど、アメリカのヒットチャートにランクインするような今っぽいもの。今回で特筆すべきはLDH系のGENERATIONSが作品に加わっている点だろう。おそろくは、日本での知名度を上げようという一環のもとコラボしたはず。曲を聞けば分かるが、GENERATIONSっぽさはない。
ザ・クロマニヨンズ/PUNCH
ロックンロール!!今作はスカ・ツートンっぽい曲が入っていていつも以上にバラエティに富んでる。今回もちゃんとヴァイナルを買ったよ。
チャーリー・ブリス/Supermoon
チャーリー・プースじゃなくて、チャーリー・ブリス。ここ大事。今作もいい感じ。女性ヴォーカルのハスキーでパワフルな感じがいい。
King Gnu/傘
相変わらずかっこいい。。King Gnuって同じような曲がないような気がする。
Kim Gordon/No Home Record
元ソニックユースのベーシストであった、キム・ゴードンが40年のキャリアで初となるソロアルバムを出した。うねるようなベース。前衛的、どこか官能的な雰囲気を醸し出している。年齢は66歳。66歳が創るような音楽じゃないと言いたかったけど、年齢はただの数字なんだ。ビリー・アイリッシュは17歳だからすごいんじゃない。その人間の中身が魅力的なんだと、キム・ゴードンの作品を聴いて感じた。
Yogee New Waves/to the moon
これは好きな感じのやつ。浮遊感がたまらない。
Lagwagon/Rainer
メロコアって不滅なんだなと改めて思わされる。それにしても、今年はポップパンクの年でもあるのかなと。
Official髭男dism/Traveler
2010年代のポップスターは髭男と言い切っていいと思う。ブラックミュージックを非常に上手く昇華し、J−Popにしたバンドは髭男の他にいない。もちろん、ブラックミュージックを大事にしているアーティストはたくさんいるが、ここまでお茶の間に届いたアーティストはいただろうか。2010年代はAKB商法が蔓延り、オリコンチャートが崩壊した。しかし、ストリーミング配信が徐々に普及したので、本当にいい音楽が聴かれ評価されるようになった。髭男がその成功例だ。本当にいい時代だと思う。
KANDYTOWN/ADVISORY
川崎はBAD HOP。東京はKANDYTOWN。かっこいいヒップホップクルーはここにいる。
Tones and I/Dance Monkey
世界中でバズりまくっている、オーストラリア出身アーティスト。路上パフォーマンスをやり始めて早1年。世界中でバズることに。。彼女はコンピューターとシンセサイザーだけで路上パフォーマンスしている。ハスキーで野生的な声が本当にいい。あと、DIYな姿勢も特徴的だ。ビリーアイリッシュ同様にプロデューサーを入れずに曲を作製している。このやり方が主流になるのかな。
COUNTRY YARD/Greatest Not Hit
COUNTRY YARDはPizza of Death所属になった。パンクロックであるが、どこか切なさを感じる曲が多い。綺麗なパンク。そんな感じ。エモってやつか。
AIRFLIP/NEO-N
日本のポップパンクを代表する存在になれるか否か。その可能性を秘めた作品だと思う。
今回もいいとこプレイリスト公開中。クロマニヨンズはストリーミング解禁してないのでありません。