多くの人が幸せを感じるような社会へ【グロービスあさって会議レポート】
こんにちは。僧侶の神崎修生です。
多くの人が幸せに感じるような社会や、豊かで健康な社会になるように、大きな志をもって生きること、はたらくことの大切さについて、学ばせていただきました。
いただいたいのちの意義をどう感じ、どう生きるかということにつながるようなお話で、仏教やお寺にも通じるお話だったと感じています。
グロービス経営大学院主催の異業種の大規模カンファレンスである「あさって会議」に参加させていただき、ロート製薬 山田邦雄 代表取締役会長のお話を聞かせていただきました。
この異業種の会議には、ここ3年、毎年参加させていただいていますが、毎回とても多くの学びと刺激をいただいています。今年は、オンラインにて2,200人規模でおこなわれています。
この熱と学びの内容を少しでもお伝えできればと思い、その一部をレポートさせていただきます。
(私神崎が感じたことも含み書いているため、そのままの内容ではないことはご了承ください)
【第一部全体会】
登壇者:ロート製薬 山田邦雄 代表取締役会長
◇幸せ
日本は素晴らしい国である。
ただ、幸せと感じる人が少ない。
テクノロジーも進化して、便利な社会になった。しかし、本当に幸せか。
心の面にもっと目をあてていくことは大事。
これ以上便利になってどうするの?便利になって豊かになる面はもちろんあるが、心の面がおざなりになっていないか?
幸せって何?豊かさって何?ということを改めて考える必要がある。
◇もっと怒って良い
世界を制覇する、制服する人たちを許していいのか?(支配的なシェアを狙う企業もそう)
強者が勝つ世の中は、美しくない、良い世界ではない。
それぞれに個性が輝くような社会が良い社会だと思う。
子や孫にとっていい社会、いい世界をつくっていきたい。
2050年を目指して、次世代、次々世代が幸せになる世界をつくっていかなければ。
今、社会にとってだめだと思うことはもうやめよう。
人々が本当に幸せと思える、サスティナブル(持続可能)な社会をつくる。
今は頑張って働いても、利益の多くは株の配当に回り、お金持ちのところにお金が回る。それでいいのか?それで本当に幸せな社会か?
◇組織のあり方、組織の枠を超える
トップマネジメントは、DX(デジタルトランスフォーメーション)などへの危機感がある。
そして若手もどんどんやりたい気持ちがある。
しかし、ミドルからアッパーミドルの層が動かない。変革の足かせになることもある。
ピラミッド型組織の限界。ティール組織のような、ピラミッド型にならない工夫をしている。
組織には強さも欠点もある。組織が悪ければ、変革のチャンスでもある。
組織の外にどんどん出て行かないと、自分の持っている良さは活きないところがある。
会社を乗り越えて、既存のだめなものをぐしゃぐしゃに潰して、新たなものを創っていくくらいの意気込みがほしい。
◇社会にとってよいことをやる
自社のことばかりを考えてもだめ。社会にとって良いことを考えないと。
一人一人にタレント性がある。ベンチャー立ち上げの際は、120%くらいの自分の持っている力を出す。しかし、日頃からそれだけの力を出している人は少ない。もっと本気になろう。
世の中のために良いことをやる。
目先のことばかりみて、オロオロしているよりも、長期的な視点をもっていることがとても重要。
30代、40代は力もついてきて、長期視点が自分ごとであるから、その世代も重要。
大学が持っているリソースは大きい。企業と大学との連携。
長期的に育てていきたいもの。ビジネスの成長戦略、顧客価値、ブランド、ヒューマンリソース、ものづくりのネットワーク、アライアンス(社外の連携)など。
計画は変わる。30年といった長期的な視点をもつことの大切さは、根源的な価値を考えることでもある。
自社を良くしようとばかり思ってもだめ。社会、大きくいえば世界を良くしたいという思いをもつことが大事。
大多数が豊かで健康な社会を目指すことが、自分が生きる最大の動機。
大きな志をもち、根っこをはる。
それを実現するために、一つ一つの事業を考えていく。
独善的なリーダーよりも、人は周りを良くするリーダーについていきたいと思う。社会を良くしようとするリーダーになろう。そうすれば人材も揃ってくる。
自分が大きくなりたいとか、でかくなりたいとか、強くなりたいとか、そういうものは倒していかないといけない。
◆ あさって会議概要
未来(あす)に向かって一人ひとりが新たな一歩を踏み出す。その一歩がやがて大きなうねりとなり、さらに遠い日本・世界の未来(あさって)を創る。そんなカンファレンスにしたい、という想いから名付けられた、グロービス経営大学院の在校生・卒業生に限定公開されるオンラインカンファレンス 。各界を代表するトップリーダーたちがパネリストとして登壇します。
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福岡県糟屋郡 信行寺(浄土真宗本願寺派)
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