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イスラム飲酒紀行をよみました
前回の読書はバッタを倒しにアフリカはモーリタニアに行きましたが、今回はイスラム圏色々です。
前提としてイスラム圏の酒への扱いってどうなってんのを整理。
・宗教としては飲酒も酒の売買も禁止
・ムスリム以外が酒の売買をすることが禁止かどうかは国による
・イラクやクウェートなどは国の法律で禁止されている
・トルコは政教分離を掲げているので、比較的酒に寛容(本にも出てくる)
・ドバイとかはライセンス制
・ちなみに、日本でも深夜の飲食店での酒提供や酒の販売は免許制
という感じ。しかし、アルコールを作るのはその気になればできるし、法律が禁じていようが流通してしまうもの。この本では、そんなイスラム圏でお酒を飲む話です。
この本の面白いのが『いかにも観光客向けなところでは飲まない!』としているところ。奥様との旅行ではそういったところでも飲んでいますが、相棒カメラマンとの取材であったりでは『現地人と楽しくやりたいんだ!』を目指して色々なテで酒を探します。作中、現地人から上手く酒の話を聞き出す方法みたいなのを心得ていてすごいな〜〜〜と思いました。
結果、おいしくないお酒だったり、お酒を買おうとたらどの酒屋も異様に不機嫌だったり、目的のお店は既に爆破されていたり、あやしげなお店に入ってしまったり、密売人と飲むことになったり…。
基本的にどの国でも作者の手腕により最終的に酒にたどり着けるのですが、酒にたどり着くまでの紆余曲折がめっっちゃ面白い本です。作者の語り口も面白いし。イスラム圏はなかなか旅行にいくハードルが高い印象があるので、『自分でいくのはちょっと…と思うけど、興味はある!』って人はぜひ。
そういえば、前野先生がバッタを倒しにアフリカへの中でモーリタニアでお酒を没収されてましたが、モーリタニアもイスラム9割なので、もしかしてもしかすると、この本みたいなイスラム圏のこっそりお酒となったかもしれないですね(ちゃんと処理されてる可能性が高そうですけど)。